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【JSSF2023 Day 3】 多様な学び、多様な文化、広がるネットワーク
2023年12月20日
高校
Day 3が始まりました。午前中は大学の先生方による科学講義であるScience Talkが実施されました。参加者は希望によって分かれ、以下の四つをテーマとする興味深い講義を受講しました。
[T-2] Higgs Origins of Particle Masses (ヒッグスが考える粒子質量の起源)
[T-3] Ring worlds showing the birth and the death of stars - not Death Stars (環状天体の世界からみる星の生と死)
[T-4] Introduction to atmospheric science and chemistry-Behaviors of nitrogen compounds in the atmosphere in Japan, Vietnam, and Antarctica- (大気科学・化学入門 ~日本、ベトナム、南極における大気中の窒素化合物の挙動~)
JSSFは毎年本校のSSGクラス生徒実行委員およそ80名で運営・企画していますが、今年度の新たな試みとして、生徒実行委員会の国内他校生徒への拡大を行いました。JSSFは参加者として得ることは当然大きく実りあるものですが、それに加えて、国際行事を運営する本校生徒が事前準備や期間中の活動を通して獲得するスキルの高さと成長に注目しています。JSSFの国内参加校のうち3校の生徒が実行委員会に所属し、オンラインを活用して事前の企画段階から関わりました。Science Talkでもテーマの選定や本番での司会等を他校の実行委員を含めて運営し、JSSFの新たな可能性を拓きました。
昼食時には生徒たちが楽しみにしていたランチパーティーが行われました。生徒実行委員によるグループ対抗の楽しいクイズで盛り上がり、参加者の輪がさらに広がる時間になりました。
午後からは文化交流会です。将来、科学の世界で協力する子供たちには、お互いの文化を知ることも重要です。20カ国・地域の高校生が集う多様性に富んだJSSFならではの企画です。各校1枚のパネルと長机が割り当てられ、そこにそれぞれの学校が自分たちの文化を紹介するブースを設置しました。伝統的な子供の遊び体験、民芸品の展示や説明、民族衣装の試着など、研究発表や科学の学びの合間の楽しい企画になりました。前半は海外校のブースを楽しむ時間とし、後半は本校の生徒実行委員からの日本の文化紹介の企画として、浴衣着付け体験、書道体験、夏祭り体験など、海外参加者の皆さんに楽しんでもらえる企画を提供することができました。
Day 3最後の活動はScience Showdownです。生徒実行委員会がスタイロフォーム板を使った飛行機によるワークショップを企画しました。早稲田大学本庄高等学院の影森徹先生に重心と浮力の関係等をご指導いただいた後、それぞれのグループで、遠くまで飛ばせる飛行機を作成しました。グループは、Day1のDiscussionと同じメンバーで、再び出会った生徒たちはそれぞれの知恵や意見を出し合って、工夫しながら飛行機を作成しました。予選を勝ち抜いたチームの決勝戦はホールで行われ、Olive先生の名司会によって大いに盛り上がりました。国際チームでものつくり活動を行うのはJSSFのもう一つの醍醐味です。作成も観戦も大いに盛り上がる企画となりました。
あっという間に3日間が終了しました。温かい雰囲気の中、JSSFが進行しています。