ニュース & トピックス News & Topics

【SSH】シンガポールSingapore International Mathematical and Computational ChallengeでMerit Award受賞!

2024年06月03日 高校
 シンガポールNUS High School of Mathematics and Science (NUSHS)で5月20日(月)〜24日(金)に行われたNUSHS・シンガポール教育省共催の国際数学・情報コンテスト、Singapore International Mathematical and Computational Challenge (SIMC2.0) 2024に高校3年SSGクラスの生徒3名が参加しました。このコンテストは2008年から隔年で開催されていたユニークな数学コンテストSingapore International Math Challenge (SIMC)に2022年から情報の要素も取り入られ、Singapore International Mathematical and Computational Challenge (SIMC2.0)と改称されて実施されたものです。今年は6年ぶりの対面開催で24カ国から42校が参加した大規模かつハイレベルなコンテストとなりました。このコンテストで出題される問題は、オープンエンドでチャレンジングな現実社会での応用問題であり、それに数学やプログラミングを駆使して、3人1チームで取り組みます。この難問にじっくりと30時間をかけ、チーム内で役割分担をしたり、意見や考え方を共有したりしながら、協力して粘り強く取り組んでいきます。また、解答を10ページの英文レポートにまとめて提出した後は、翌日の20分間の口頭発表に向けてスライドと原稿を作成するという、トータルで50時間を超えるChallengeでした。

 本校は初回のSIMC2008から毎回SIMCに参加しています(2022年のオンラインSIMC2.0は日程の都合で不参加)。今回のチームは見事Merit Award(三等賞に相当)を受賞しました。3日間、集中して問題に必死取り組んだ生徒たちは、緊張しながら授賞式に参加しましたが、「Ritsumeikan High School」の名前が呼ばれたときは喜びに満ちました。諦めずに長時間頑張った甲斐があったと大きな達成感を感じる最終日となりました。

<スケジュール>
5月20日(月)・・・午前中の華やかな開会式に参加し、1週間のChallengeに対するワクワク感と同時に緊張感が高まりました。午後にはシンガポール国内の中学生対象の取組であったExplore Challengeのポスターセッションに参加し、中学生の発表を聞いたり質問をしたりしました。夕方には他校の参加者とのアイスブレイク企画で世界中の生徒と楽しく交流しました。

5月21日(火)・・・9時にChallenge問題がリリースされ、終日問題に取り組みました。

5月22日(水)・・・引き続きChallenge問題を解き、レポートにまとめました。15時のレポート提出以降は次の日の口頭発表に向けてスライドと原稿作成を行いました。

5月23日(木)・・・午前中は引き続き口頭発表の準備でした。午後から口頭発表を審査員の前で3回行いました(口頭発表20分+質疑応答10分×3回)。口頭発表が終わった開放感を感じながら、夕方からシンガポール市内の観光でシンガポールの文化を体験しました。

5月24日(金)・・・午前中のFree & Easy(自由時間)でシンガポール市内を観光しました。午後の授賞式・閉会式に参加したあと、フェアウェルパーティでたくさんの海外の生徒と交流し、仲を深め、将来に続く国際的ネットワークを大きく広げました。

<参加生徒の感想>
●この SIMC2.0への参加を通して、様々な面で大いに成長することができました。私の中でこの研修では、今まで参加した研修の中で最も厳しい道のりを経験し、しかしそれに伴ってとてもやりがいがあり、大いなる達成感に繋がるものでした。正直、立命館高校代表として、また、日本人として、世界の舞台で海外生と対等に戦えるのかとても不安でした。しかし、絶対に諦めたくないという強い思いを持ってこのSIMC2.0に参加し、立命館高校として12年ぶりのMerit awardを獲得することができました。心の底から喜びを感じ、それと同時に仲間の存在の大切さにも気づくことができました。私1人では様々な大きな壁を乗り越えることができなかったと思います。SIMC2.0に参加し、本当に素晴らしい経験をしました。

●私はこの SIMC2.0に参加することができて本当に幸せでした。自分の最善を尽くし、仲間と協力して賞をとるという目標を達成したことは忘れられない経験になったと思います。このチャレンジで問題を解く力だけでなく、相手に伝えるためのプレゼンテーションで意識すべき重要なことを知ることもできました。また、世界の高校生の力を知り、もっと頑張らなければというモチベーションも得ることができました。

●今回の SIMC2.0で、自分が本当に変わることが出来たなと感じました。ずっとプログラミングから目を背けてきた自分が、人生で一番コンピュータと向き合った1週間だったと思います。苦手だという固定概念に囚われていた自分を少し解放してくれて、自分に自信が持てるようになりました。Challenge 問題が出されてから口頭発表が終わるまでの怒涛の3日間が、今でも鮮明に思い出されます。1人だったら絶対に乗り越えることが出来なかった困難も、3人で力を合わせることで乗り越えることが出来ました。改めて、”チーム”の良さを実感しました。閉会式で自分達の学校の名前が呼ばれたとき、3人で抱き合って喜んだことが1番の思い出です。受賞できて本当に良かったです。と同時に、他の海外校のレベルの高さにも驚きました。優勝校の口頭発表を聞いたとき、自分たちがまだまだだと痛感しました。これからは日本代表だという自覚を持って、もっと積極的に色々なことを学んでいきたいと思います。反省点も多々ありましたが、すごく充実した1週間でした。この SIMC2.0に参加させてもらって本当に良かったです。





EN
最新情報を見る