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中・高 平和講演会を実施

2025年02月12日 中学校高校
 立命館は教学理念として「平和と民主主義」を掲げ、平和について学ぶ機会を大切にしてきました。例えば、中学校2年生で「沖縄平和研修」を実施してきていることもその一つです。また昨年度は、WFP(国連世界食糧計画)で紛争地の平和に貢献されている方による講演会を開催しました。
 今年度は、2025年1月8日に、被爆体験者の山川美英さんを講師にお招きし、平和講演会を実施しました。山川さんは広島で被爆され、戦後は被爆者に対する差別の問題に長年取り組んでこられました。講演では、ご自身の体験や被爆当時の状況、戦後社会での被爆者としての経験などを中高生に向けて語りかけてくださいました。
 第二次世界大戦から長い年月が経過し、被爆体験者から直接お話を伺う機会は非常に貴重なものとなっています。2024年のノーベル平和賞が、被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)に授与されたこともあり、この講演会は中高生全体で平和について考える重要な機会となりました。
 本校は今後も、生徒たちが平和の尊さを学び、国際社会で活躍できる人材となるよう、さまざまな取り組みを続けていきます。

生徒の感想(一部抜粋)
● 今までにこのような話を聞く機会がなかったから、自分の人生においてとてもいろいろなことが学べた時間だった。自分たちは戦争の経験がないからこそ、このような人たちの話を聞いて後世に繋いでいかないといけないなと実感した。
● 私は今日のお話を聞いてまず驚いたことがあります。それは、被爆者は被爆した時の火傷などの怪我や放射能による影響だけでなく、そのあとに被爆していない人からの差別にも苦しんでいることです。ただでさえ苦しい状況で被爆された方は何も悪くないのに差別までされて精神的に追い込まれるのは想像できないほど辛かったのだと思います。被爆したことをタブー視するような風潮はよくないと思うし、これから伝えていくべきことだと思います。
● 前から原爆はとても恐ろしいものだと聞いていたけれど、今日改めてその恐ろしさをリアルに感じました。とても遠い存在という認識だったけど、実際に経験された方達の言葉には、心を動かされた感覚でした。私もこの先戦争が二度と起きないように、何かできることを探していきたいです。
● 戦争を経験したことがない私にとって今までどこか他人事のように思っていた部分がありました。でも、今日山川さんのお母様のお話を聞いて、もし自分や自分の家族がそうなった時どんなに辛いだろう、そう思いました。平和が1番、口にする事は簡単です。でも大切なのは、常日頃から家族や友達のことを大切にする事、感謝を忘れないことだと思えました。山川さんのお話のお陰で改めて平和の幸せを感じることが出来ました。ありがとうございました。

立命館憲章

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