2024年5月4日から15日にかけて、SSGコースの生徒8名が、イギリス・コーンウォール州にある本校の教育提携校であるCamborne Science and International Academy（CSIA）を訪問しました。SSGクラスでは高２の３月～高3の７月にかけてそれぞれ１０日間の４つの海外研修を実施しており、全員がいずれかの研修に参加します。今回のイギリスコースは、３月のイギリス北部、カナダコースに続いて３つ目のプログラムとして実施されました。CSIAはイギリスにおける科学分野でのスペシャリストスクールであったCamborne Science and Community　Collegeを前身に持ち、現在は国直轄のAcademyで全校生徒の数は1400人。本校交流校として重要な学校の一つであり、これまで過去11回の生徒派遣、17回のJapan Super Science Fairへの受け入れを行っており、また、過去には教員交換プログラムも実施しています。

生徒たちは、１日半のロンドン研修後、ロンドンを出発して、コーンウォールへ向かい、CSIAへ到着、生徒たちは温かく迎えられ、初めてホストファミリーと対面しました。

CSIAの理数系に特化したキャンパスNEXUSにて、化学・生物・物理・数学などの理系科目の授業に現地のバディ生徒とともに参加しました。英語を母国語とする生徒達に交じって、科学的知識や実験手法などを学ぶとともに、CSIAの生徒たちとのディスカッションやグループ活動を通じて、CSIA生徒の積極性に刺激され、科学的思考力と国際的なコミュニケーション能力を育むことができました。

また、フィールドワークとして、ファルマスの海岸にて海洋生物や沿岸植物の調査を行い、生態系や自然環境についての理解を深めました。CSIA生徒からコーンウォール地方の文化・歴史に関する発表、本校から日本文化紹介のプレゼンと、お互いの文化を理解する活動も行いました。

研修最終日には、CSIAおよび同時期に訪問していたタイMWITの生徒とともに英語による研究発表会を行い、各校の科学探究活動を共有しました。本校からは２組の生徒が発表を行いました。１１月のJSSF前に、海外の同世代と研究内容や課題意識を英語で議論する貴重な機会となり、今後の探究活動への大きな刺激となりました。

参加生徒たちは、「イギリスのコーンウォールはわたしが生きてきた中で1番大好きな場所になりました。とにかく自然がきれいで海はもちろん緑が鮮やかで目に見えるすべての景色がきれいでした。映画の主人公のような夢の期間でした。」「この研修で思ったのは世界はとても広いということです。自分の目で見て今まで見たことないような壮大な海を見たり地平線に沈む太陽を見て、まだ見たことない地球の知らないところを自分の目で見てみたいとおもいました。そしてその現地の人と関わってもっといろいろな文化を知りたいと思うようになりました。」などコーンウォール特有の自然や人々の優しさを感じるとともに「今回の研修を通して、以前から課題だった積極性を意識して過ごすことができました。その中で自分の英語力の成長を感じる場面が多くありました。この経験の中で自分は粘り強くあることの大切さとリスニング能力の向上の必要性を感じました。」などと自己の成長を実感する機会にもなったようです。

本研修を通して、生徒たちは科学への探究心をさらに高めるとともに、国際舞台で活躍するための力を実践的に身につけることができました。CSIAの友人たちと強い絆を築き、別れの際には涙を流しながら、今後も連絡を取り続けることを約束していました。このような素晴らしい機会となり、本研修に関わってくださった皆様に感謝申し上げます。