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【SSH】シンガポールNational Junior Collegeにおいて国際共同研究研修を実施

2025年08月20日 高校
 本校の高校2年生6名は、シンガポールにある提携校 National Junior College(NJC) の生徒とともに、5月からオンラインでコミュニケーションを取りながら国際共同研究に取り組んでいます。研究は2チーム体制(本校3名とNJC3名で1チーム)で行われています。7月16日から24日にかけて、本校生徒6名がシンガポールを訪問し、NJCにて国際共同研究研修に参加しました。NJCはシンガポール屈指の科学校であり、長年にわたり本校主催の Japan Super Science Fair(JSSF) に参加しています。両校は2016年から、コロナ禍による中断期間を除き、毎年協力して国際共同研究を実施してきました。また、この研修には立命館慶祥高等学校の生徒6名(2チーム)も参加しており、同様にNJCとの共同研究に取り組みながら、本校生徒とともに研修を行いました。

 研修のスケジュールは以下の通りです。
7/16(水)NJC到着、オリエンテーション
7/17(木)歓迎会、植物園訪問、クラブ活動体験、共同研究活動
7/18(金)共同研究活動
7/19(土)共同研究活動、シンガポールの博物館等を訪問
7/20(日)交流、文化体験、チームビルディング活動
7/21(月)交流、文化体験、チームビルディング活動
7/22(火)共同研究活動
7/23(水)研究活動報告
7/24(木)帰国

 国際共同研究は、本校のSSH事業における重要な取組であり、生徒の成長を大きく促していると考えています。科学的な知識や海外の高校生の研究アプローチに触れるだけでなく、コミュニケーション能力、粘り強さ、調整力なども養われます。今回の研修でも、生徒たちは英語でコミュニケーションを取りながら、相手校の生徒と研究テーマや研究計画について議論しました。自分の意見を伝える一方で相手の意見に耳を傾け、全員が納得できる形を目指して粘り強く取り組む姿が見られました。言語の壁や課題研究に対する考え方の違いもありましたが、生徒たちは諦めることなく協力し合い、壁を乗り越えて大きく成長しました。

 研究活動以外にも、多くの交流活動が用意されました。植物園のボタニックガーデンを訪問し、日本では見ることのできないシンガポール特有の植物を観察したほか、アジア文明博物館を訪れて多文化社会としてのシンガポールについて学びました。また、シンガポール国立大学では科学講義を受講し、バディと共に化学実験に取り組むなど、楽しみながら科学への理解を深めました。さらに、NJCの生徒たちは交流を深めるためにさまざまな活動を企画してくれました。シンガポール料理を楽しめるBBQや、研究グループごとの砂の城づくりコンテストなどが行われ、生徒同士の親睦が一層深まりました。

 研修を終えて生徒たちは帰国しましたが、現在もシンガポールの研究仲間と協力しながら研究を継続しています。12月にはシンガポールの生徒を本校に迎えて研究のまとめを行い、翌1月に最終研究発表を行う予定です。今回受けた温かいもてなしに応えることを心待ちにしつつ、それまでの間はシンガポールと日本をオンラインでつなぎ、議論を重ねながらそれぞれの地で実験を進めていく予定です。

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【参加生徒感想(抜粋)】
●この海外研修を通して得たものは非常に大きく、英語力や研究スキルだけでなく、自分自身の視野の広がりや人としての成長にも繋がりました。

●専門的な難しい単語もいろいろと出てきたけど、それでも自分の意見を出して話し合って、相手とお互いの考えを共有しあえてとても良かったです。

●行動力がとにかく身についたと思う。初めは話しかけてくれるのを待っていた部分もあったけれど、自分から話しかけないと仲は深まらないと思うようになった。

●シンガポールに行く前までは相手の提案を受け身になって答えていたけれど、自分から意見を言ってみたり、質問したりして今後の取り組みを決めることができてよかったです。

●こんな恵まれた環境なのにチャレンジしなくてはもったいないと思い研修は全てに置いてチャレンジ中心に取り組んだ。

●一緒に同じ目標に向かって研究をするというかけがえのない経験ができ、とても、貴重な時間でした。この研修は私の大きな成長につながりました。
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