学びの特色
#02 実践的に学ぶ
社会における問題の原因を明らかにし、多様な利害関係者の立場を考慮しながら最善の解決策を提示するためには、複眼的で多角的な視点が必要となります。問題を表面的に捉えるのではなく、深く掘り下げてその本質を見極めるためには、多方面から原因を探り、問題に直面する人々の意見や希望する解決のカタチを幅広く知ることが必要です。政策科学部では、幅広いものの見方や考え方を身につけ、解決策の提示までの手法を1回生から段階を踏んで学びますが、「現場」を知り、経験を積むことを重視しています。海外を含むあらゆる問題の「現場」に出向き、そこでの調査をもとに得た知見と授業等で学ぶ理論を交互にフィードバックすることで、より具体的で重層的な解決策が提示できるのです。
4年間で
発見→調査→探求→発信の
サイクルを実践
政策科学部では、PBL(Project/Problem Based Learning)を重視しています。1回生時にPBLの基礎となる批判的思考力や論理的表現力などを習得し、2回生時には、学生が自主的にグループを組んでフィールド調査を実施します。これらの経験を礎として、3回生で「政策構想演習」(ゼミナール)、4回生で「卒業論文」の執筆に取り組み、政策構想力と政策実践力を涵養し習得することを目指します。
国内・海外の政策現場で
「実際」を読み解く
2回生時には、それぞれの研究関心をもとに組織されたグループで研究の素材や方法、課題を見つけ出し、国内外の企業や行政機関、NPO・NGOなど政策課題に取り組む現場(フィールド)へ実際に出向いて調査活動を実施します。学外の資料を閲覧したり、実社会で活躍する個人や団体と接触したりすることで、政策現場の体験を学びに取り込みながら解決策を模索します。学生が相互に知的な共同体を形成するという強い意思を持ち、研究関心をまとめ、共同で成果を発表し報告書を作成します。自分の関心に基づいた知的な出会いが組織化される、大学ならではの学びのスタイルです。