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実践的に学ぶ
2024.10.11
北海道の知床で環境、教育、観光をテーマに実習をしました
政策科学部の集中セミナー(桜井良ゼミ3回生)が、北海道の知床世界自然遺産地域で2024年9月9日から13日まで行われました。政策科学部の卒業生である知床財団の職員のガイドのもと、学生はヒグマが生息する森を歩き、野生動物と共存することの難しさや可能性を学びました。また世界自然遺産地域に隣接する斜里町立知床ウトロ学校で交流会を開き、ゼミ生が地元の小中学生や保護者に対して、勉強することの意味や大学生活について発表し、話し合いました。学生は、子どもたちの目線に立ってコミュニケーションをとることの大切さを学んだようです。
最終日には知床でホテル業を営む北こぶしリゾートと連携しワークショップを開催し、自然共生社会の実現に向けて、観光業にどのような役割が求められているのか、ゼミ生、北こぶしリゾート職員、そして地元の大学生(北見工業大学、東京農業大学[北海道オホーツクキャンパス])が議論しました。
2024.06.17
【授業紹介Vol.1】「アドベンチャーワールドから学ぶD&I経営の本質」~山本社長による講義が行われました
立命館大学政策科学部では、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドを運営する株式会社アワーズの皆様にご協力頂き、「アドベンチャーワールドから学ぶD&I経営の本質」というテーマで2024年春学期より講義を頂いています。
講義は、第一部は「株式会社アワーズの経営理念」、第二部は「アドベンチャーワールド、動物をパートナーとした事業」、そして第三部では「社会課題解決 すべての⽣き物にSmileを!未来創造への取り組み」で構成されています。
6月5日に終了しました第一部、山本雅史社長のご講演シリーズでは、アワーズの企業使命、企業理念、ビジョンから理念経営の実例を学ぶことで、企業経営にどのようにダイバーシティ&インクルージョン(D&I経営)が導入され、活かされているのかという点を学びました。
株式会社アワーズでは、「だれもがキラボシ」すなわち、「それぞれがそれぞれの場所で、私らしく輝こう。誰かがスターではなく、誰もがスター。 誰かが輝くのではなく、誰もが輝く。」を理念として、D&I経営をわかりやすい言葉と行動で社内に浸透させています。経営理念や使命を社内に浸透させるには、それを掲げるだけでなく、経営者が自ら積極的に自信を持って繰り返し繰り返し語り、実践し、模範を示していく必要があることを第一部のご講演から学びました。
今後、第二部では「動物園は世の中に必要なのか?」というテーマでのディベートを、第三部ではアドベンチャーワールド白浜事業所の皆様とオンラインを利用したグループワークを実施する予定です。いずれも大阪いばらきキャンパスの最新の教室設備(ラーニングシアター及びラーニング・インフィニティホール)の機能をフル活用し、受講生の学習効果を深めます。
写真提供:株式会社アワーズ
2023.11.17
「研究実践フォーラム」(タイ・プロジェクト)の一環としてタイでのフィールドワークを実施
2023年8月30日から9月7日にかけて政策科学部開講科目「研究実践フォーラム」(タイ・プロジェクト)の一環として、タイ・バンコクに位置するチュラロンコン大学建築学部との国際共同ワークショップを開催しました。政策科学部からはタイ・プロジェクトに所属する21名の受講生と2名の教員が参加し、現地でフィールドワークを実施しました。
本ワークショップでは、火災対策、洪水対策、水質マネジメントの3つのグループに分かれて、現地の大学教員や行政職員、実務家による講義を受け、タイで最も大きなスラムであるクロントイ・スラムにおいてアンケート調査などを実施しました。また、調査結果をまとめるとともに、ワークショップの最後には研究発表を行い、現地の大学教員などから今後の研究アドバイスなどをいただきました。
今後、立命館大学の受講生はいただいたアドバイスに基づいて研究を洗練させるだけでなく、クロントイ・スラムに関わるコミュニティや行政、NGOなどへの提言についても考え、来年1月の最終報告としてまとめます。

クロントイ・スラムでの現地調査の様子

ワークショップ参加者の集合写真

最終発表の様子

チュラロンコン大学教員による講義の様子
2023.11.15
知床で野生動物管理/環境教育実習を行いました
政策科学部の桜井良ゼミの実習(集中セミナー:3回生)が、北海道の知床国立公園で2023年9月18日から22日まで行われました。同国立公園及び世界自然遺産地域の野生動物管理及び環境教育を担う知床財団の職員の中には、実は政策科学部の卒業生が2名います(内1名は桜井良ゼミの卒業生)。学生は、現場の自然管理を担うプロフェッショナルとして活躍している政策科学部の先輩2名とともに、知床における野生動物管理と環境教育の現状や課題を学びました。
また実習の三日目には、世界自然遺産地域に隣接する斜里町立ウトロ学校で、学生が生徒、保護者、そして教職員に対して研究紹介をして、その後に交流会を行いました。日常生活で大学生と接することがほとんどないウトロ学校の生徒にとって、現役の大学生と交流できたことが大きな刺激になったようで、同学校の校長先生によると、交流会を経て多くの生徒が大学への進学意欲を高めたようです。知床の子供たちと大学生が交流する機会をこれからもつくっていきたいと考えています。
知床国立公園 集合写真

2023.11.15
南信州飯田フィールドスタディに2回生政策実践フォーラム・南信州プロジェクトの学生が参加
2023年8月16日から19日、2回生政策実践フォーラム・南信州プロジェクトの学生が他大学の学生や地元高校生と一緒に参加する南信州飯田フィールドスタディが開催されました。
このプログラムは、長野県飯田市が全国の大学の研究者とともに設立した大学連携会議(通称「学輪IIDA」が主催するもので、3泊4日のプログラムづくりと学生指導には他大学教員とともに政策科学部教員がメンバーとして参画して進めています。今回、コロナ禍で見送られていた現地でのフィールドスタディが4年ぶりに開催されました。
今回は、飯田市の地域づくりについて、ソーシャルキャピタルの視点から学ぶプログラムになっており、名城大学、東京都立大学、大阪商業大学の学生と教員も参加しました。事前動画による講義や当日の講義、まち歩きのほか、グループ別に事例調査を行い、グループワークでまとめて発表しました。発表会の後には農家民泊や人形浄瑠璃の見学・体験なども行われました。
なお、南信州プロジェクトでは、このプログラムの後、8月30日から9月1日に再び飯田市を訪問し、飯田市のエネルギー自治に関する調査を実施しています。
学輪IIDAのフィールドスタディ発表会の様子
農家民泊の受入れ農家との対面式
今田人形の館での見学・体験
飯田市千代地区のよこね田んぼ
2022.03.18
中野勝行准教授によるオンライン講座(JMOOC)「ライフサイクルアセスメントの基礎:製品の一生を通じた環境影響の評価」が3月31日(木)から開講されます。

開講後は、閉講の8月3日(水)までの期間であれば、いつでもお好きな時間に視聴いただける講座となります。いま、話題の炭素中立(カーボンニュートラル)な社会を構築するには、サプライチェーン全体を通じた環境への取り組みが必要とされています。
本講座ではまず気候変動や資源採掘に関わる製品のサプライチェーンに潜む環境問題の現状について概説し、ライフサイクルアセスメント(LCA)の必要性が学べます。
受講生を募集中ですので、興味のある方は是非下記サイトから受講登録(無料)を行ってみてください。
2021.01.22
チュラロンコン大学建築研究科と第3回国際共同ワークショップ(オンライン)を開催
政策科学部開講科目「研究実践フォーラム(タイ・プロジェクト)」では、毎年、夏期休暇にタイを訪問し、国際共同ワークショップを開催してきました。そこでは、現地の大学教員・実務家からの講義の受講や、研究目的・仮説を設定した上でのフィールドワークなどを行ってきました。2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い訪問はできませんでしたが、オンラインによる第3回国際共同ワークショップ(2020年11月16日、11月23日、11月30日、12月21日の4日間、各90分)を開催しました。
本ワークショップでは、主にタイ・プロジェクトの学生が関心を持っている2つのテーマである、スラムにおけるゴミのリサイクルを通じたコミュニティ開発や、スラムに居住する子どもの中等教育の進学率向上などについて、タイ人の大学教員や実務家による講義を受けるとともに、最終研究発表を行い、フィードバックをいただきました。渡航できない状況ではありましたが、学生はタイにおける最新の知見について学ぶとともに、フィードバックを踏まえた更なる研究発展につなげる良い機会となりました。
本ワークショップはチュラロンコン大学建築研究科の教員によるご協力を受けて実施できたものであり、この場を借りて御礼申し上げます。

講義の様子:
タイにおける低所得者層の住宅問題

講義の様子:
タイで最も大きなスラムである
クロントイスラムにおけるコミュニティ開発

講義後の質疑応答の様子

最終発表の様子:
スラムに居住する子どもの
中等教育の進学率向上

最終発表の様子:
スラムにおけるゴミのリサイクルを
通じたコミュニティ開発

ワークショップ終了後の集合写真
2020.02.17
2nd Collaborative Workshop on Housing and Urban Development in Osakaを開催しました。
政策科学部では、夏季休暇にタイを訪問した政策実践フォーラムのタイ・プロジェクトの一環として、現地でお世話になったチュラロンコン大学建築学部(教職員5名、大学院生11名)ならびにマヒドン大学教養学部(教職員2名、学部生から大学院生8名)を招待し、2019年12月10日から18日にかけて、大阪いばらきキャンパスにおいて、標記の国際ワークショップを開催しました。
2年目となる本ワークショップでは、堺市にある千里ニュータウンにおける高齢化と空家対策、大阪府の公共交通機関整備と「うめきた」開発、そして豊中市の密集市街地における防災の3つのテーマについて講義や調査を通じて理解を深めました。本ワークショップの前半では、タイ・プロジェクトの本学部生とタイ人学生との交流イベントがあり友好を深めることができました。また大阪府や堺市、豊中市などの各団体にご協力いただき、講義や現地訪問を通じて現状の理解を深めました。後半は訪問結果をまとめるともに、本ワークショップで学んだ点やタイに活かすことができる点をまとめ、最終成果として発表を行いました。
なお本ワークショップは、立命館大学政策科学部、タイ国立チュラロンコン大学建築学部、そしてマヒドン大学教養学部が共催し、大阪府、ならびに堺市より協力をいただくとともに、立命館大学地域情報研究所、ならびに立命館大学歴史都市防災研究所の後援をいただきました。また、本ワークショップにご協力いただいた関係者各位にこの場をお借りして深く感謝の意を表します。

千里ニュータウン訪問の様子

「うめきた」開発の講義の様子

密集市街地視察時の様子

最終発表会の様子
2019.06.28
CRPS Policy Science Special Lecture I(西条コミュニティ実習)を実施しました
政策科学部英語基準であるCRPS(Community and Regional Policy Studies)専攻の集中科目として、2019年1月31日~2月3日に愛媛県西条市の山間集落で3泊4日のフィールドワークが実施され、日本語基準の政策科学専攻生1名を含む6か国26名の学生が参加しました。本科目は、日本全国の農山村・地方都市圏域が直面している人口減少や高齢化の問題を、そこに実際に住む人びとや都市部から訪れる人びとの目線でとらえ、暮らしや生業のリアリティから地域独自の文化や伝統、環境管理や災害対策など多様な視点から課題を把握し、地域の目指すべき将来像とその実現方策を考えることを目的に実施されています。
学生たちは合宿生活を送りながら村のお年寄りたちにインタビューし、地域行事に参加して、言葉や文化の違いを超えた心の交流を楽しみました。調査報告・交流会では、地域住民や市役所職員を招き、集落の人口を超える40余名が集まりました。学生たちは4つのグループに分かれ、短期間の滞在・聞き取りにもかかわらず、自分たちなりに深く考えた問題整理と提言をまとめました。すべての発表に対して地域の方々から感心と感謝の声が送られました。
本フィールドワークの実施は3回目となりますが、村の方々にも「また来よったな(笑)」といっていただいています。定着しつつある実習成果を、現実の活動や施策として地域に還元すべく、今後は参加学生によるフォローアップ・プロジェクトやより発展的な実習プログラムの形成を目指していこうとしています。






2019.2.27
1st Collaborative Workshop on Housing and Urban Development in Osakaを開催しました。
政策科学部では、夏季休暇にタイを訪問した政策実践研究プロジェクト(タイ・プロジェクト)の一環として、現地でお世話になったチュラロンコン大学建築学部(教員1名、大学院生11名)ならびにマヒドン大学教養学部(教員1名、学部生から大学院生8名)を招待し、2018年12月12日から22日にかけて、大阪いばらきキャンパスにおいて、標記の国際ワークショップを開催しました。
本ワークショップでは、茨木市も含まれる彩都地区の開発、門真市の密集市街地における対策、そして、公共交通志向型開発(TOD)の3つのテーマについて講義や調査を通じて理解を深めました。本ワークショップの前半では、タイ・プロジェクトの学生との交流イベントがあり友好を深めることができ、また大阪府や門真市を訪問し、講義ならびに各調査対象地域の視察を行い、現状の理解を深めました。後半は調査結果をまとめるともに、本ワークショップで学んだ点やタイに活かすことができる点をまとめるとともに、事例調査地への提言を目指したグループ・ワークを行い、最終成果として発表を行いました。
なお本ワークショップは、立命館大学政策科学部、タイ国立チュラロンコン大学建築学部、そしてマヒドン大学教養学部が共催し、大阪府より協力をいただくとともに、立命館大学地域情報研究所、ならびに立命館大学歴史都市防災研究所の後援をいただきました。関係者各位にこの場をお借りして深く感謝の意を表します。

政策学部長による歓迎挨拶の様子

参加学生による研究計画の発表

大学での講義の様子

門真市での講義の様子

大阪府津波・高潮ステーション視察の様子

彩都視察時の様子