2025.05.28
政策科学部の教員が実施した調査より、立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)を、キツネやテンをはじめとする食肉動物が利用していることが分かりました。調査したのは政策科学部の桜井良准教授と政策科学部 授業担当講師の高畑優 研究員(OIC総合研究機構所属)。2025年の1月から2か月ほど、キャンパスに自動撮影カメラを設置した結果、キツネ、テン、タヌキなどの野生動物が撮影されました。
特にキツネは大阪府の絶滅危惧種に指定されている希少な動物ということもあり、「都市部」に位置するOICに生息していることは、研究者の予想を覆す大発見となりました。
この発見がNHKおよび関西テレビのニュース番組で紹介されました。
関西テレビ「newsランナー」2025年5月27日放送
「ネコと争う姿も 大阪では絶滅危惧種 市街地に出没するキツネ 都市での目撃増加に専門家も驚き」
今回、野生動物が撮影されたのは、通称「里山エリア」。2015年に更地からできあがったOICにおいて、地域住民や教職員、学生が一緒になって取り組む「コミュニティ共創プロジェクト」として、10年かけてつくりあげた緑地エリアです。多くの野生動物が生息していることは、プロジェクトの成果といえます。
番組放送後は近隣住民の方から、キャンパス以外でもキツネを見たとの目撃情報が寄せられています。
桜井准教授は「病気がうつることもあるので、キツネなどを見かけても不用意に近寄らないでほしい」と呼かけています。
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2025.05.22
立命館大学・春のオープンカレッジは、立命館大学在学生の保護者の方を対象としたイベントです。教員によるアカデミック講演会やキャンパスツアー、就職説明会など様々な企画が実施されます。
政策科学部では、学部別懇談会として、前半は学部紹介を行うほか、在学生が学生生活体験談を語り、政策科学部でどんなことが学べるのか、学生がどんな生活を送っているのかをお伝えします。後半はグループ懇談会を行い、保護者の皆様が抱えていらっしゃる疑問や悩みに政策科学部の教員・職員・学生がお答えします。
実際に教員・学生の意見が聞けるだけでなく、同じ悩みを保護者の方と共有でき、気持ちが楽になったとのお声もいただいており、大変好評をいただいております。
立命館大学、そして政策科学部を知っていただく絶好の機会となっております。
ご参加お待ちしております。
申込期間
2025年4月20日(日)~6月1日(日)
開催日
2025年6月14日(土)10:00~17:00
会場
立命館大学 大阪いばらきキャンパス
※オープンカレッジは3キャンパスで開催しておりますが、政策科学部の懇談会は大阪いばらきキャンパスのみ開催いたします。
申込方法、企画の詳細は父母教育後援会のHPをご確認ください。
父母教育後援会HP 立命館大学・春のオープンカレッジ
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2025.05.21
いばらき×立命館DAYは、大阪いばらきキャンパスのコンセプトの一つである「地域・社会連携」を実現するために、茨木市と共催して毎年開催しているイベントです。飲食模擬店、ステージパフォーマンス、企業出展など150店以上が出展し、学園関係者だけでなく、多くの市民の方々にも来場いただきました。
本イベントは新入生のクラス形成、仲間づくりもテーマにしており、政策科学部は1回生の小集団科目である「基礎演習」の各クラスで『縁日企画』を実施しました。屋外ではヨーヨー釣りやスーパーボールづくり、屋内では射的や輪投げなど、子どもたちを中心に大盛況となりました。
実際に出店企画の運営を担当した1回生の皆さんは、お互いに助け合いながら積極的に行動し、忙しいながらも笑顔で楽しそうに取り組んでいる様子が印象的でした。同じクラスの仲間と協力することで、絆を深める良い機会になったかと思います。
また、それぞれが自分の役割を持って活動し、1回生や地域の方々と交流するという経験を通じて、運営のサポートを行った政策科学部自治会のメンバーにとっても、大きな学びの場となりました。

<政策科学部自治会>
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2025.05.21
豊田ゼミが「いばらき×立命館DAY2025」に防災ゲーム(水の危険から逃げろ!!!)を出展(茨木市総務部危機管理課と共同出展)しました。このゲームはスゴロク形式となり、道中で水害に関するクイズに答えたり、イベント(アルミ・ブランケットを羽織ってみるなど)を経験するなどして、ゴールである避難所に避難するものです。
政策科学においては、課題の発見、現状の分析、そして具体的な政策の提言が重要です。本ゲームは、危機管理課から提示された防災上の課題を出発点に、ゼミ生が自ら目的や内容を設定し、同課の助言を受けながら作成したものです。洪水時の避難行動について、楽しみながら学べる防災教育ゲームとなっています。
当日は天候にも恵まれ、主に子どもを対象に約130世帯の家族に楽しんでもらいました。このような活動はすぐに防災行動にはつながらないかもしれませんが、将来を担う子ども達を対象に継続することで、災害に強い未来の社会を形作ることを目指しています。
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2025.05.08
政策科学部の教員が実施した調査より、立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)を、キツネやテンをはじめとする食肉動物が利用していることが分かりました。調査したのは政策科学部の桜井良准教授と政策科学部 授業担当講師の高畑優 研究員(OIC総合研究機構所属)。2025年の1月から2か月ほど、キャンパスに自動撮影カメラを設置した結果、キツネ、テン、タヌキなどの野生動物が撮影されました。
キツネは大阪府では減少傾向にあり、野生動物の種の絶滅の危険度を評価する大阪府のレッドリストにおいて絶滅危惧Ⅰ類に指定されている希少な野生動物です。近くにまとまった規模の緑地がほとんど存在しないOICにおいて、キツネが生息していることは、府内の野生動物管理者や研究者、そして地域の住民にも大きな驚きとともに受け止められました。また、テンも大阪府では山間部では生息が確認されているものの、OICが立地するようないわゆる都市部での記録はほとんどなく、研究者の予想を覆す発見となりました。
今回、野生動物が撮影されたのは、キャンパス内の通称「里山エリア」。2015年に更地からできあがったOICにおいて、地域住民や教職員、学生が一緒になって取り組む「コミュニティ共創プロジェクト」として、10年かけてつくりあげた緑地エリアです。様々な関係者が協力して、どのように野生動物と共存するまちづくりを進めたらよいか。これは政策科学の重要な研究テーマでもあります。学生の皆さん、野生動物と共存するキャンパスづくりに一緒に取り組みませんか。
[調査の結果は以下のプレスリリースの原稿からも確認できます。]
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=655622&f=.pdf

立命館大学大阪いばらきキャンパスで撮影された野生のキツネ(左)およびテン(右)
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2025.05.02
2025年4月に開幕した大阪・関西万博に政策科学部の豊田祐輔准教授、山出美弥准教授が参画しています。
豊田准教授の専門分野はコミュニティ防災と防災教育。少子高齢化が進み、地域住民の関係が希薄化する中で、どうすれば効果的な防災活動ができるのかを研究しています。学術研究だけでなく、実際の防災イベントを通じてその効果を検証し、地域住民の防災活動への参加促進を目指してきました。
万博では、西菱電機株式会社が出展する「未来の防災体験」の展示監修を行っています。「未来の防災体験」では、10年度の防災をコンセプトに、新しい技術が支える未来の避難を体験することができます。
フューチャーライフ万博展示「未来の防災体験」(西菱電機株式会社提供)
展示期間:2025年5月13日(火)~5月19日(月)
展示場所:フューチャーライフヴィレッジ内
山出准教授の専門分野は、都市計画やまちづくり、コミュニティ・デザイン。研究テーマの一つとして取り組まれているのが、宇宙建築です。宇宙でのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上のために、宇宙建築のデザインにも美しさや楽しさを取り入れたいと考えています。
宇宙インテリアの可能性に関する研究テーマで研究費助成に応募したところ、見事採択。外部監査を担当するタカラベルモント株式会社の社長の目に留まり、同社が「大阪ヘルスケアパビリオン」で出展するブースのデザインおよび設計を担当することになりました。
「2050年のヘルスケアサロンを自由にデザインしてほしい」と依頼された山出准教授。構造物を宇宙へ運ぶために小さく折りたたむことができる「インフレータブル構造」に着想を得て、宇宙探査に出かけた宇宙飛行士がクリスタルの洞窟を見つけるというコンセプトをもとにデザインしました。
「大阪ヘルスケアパビリオン」タカラベルモントブース
展示場所:大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Rebornミライのヘルスケアゾーン
万博での共創を新たなエネルギーとして、未来へ大きく加速する先生方の研究に注目です。
豊田准教授・山出准教授へのインタビュー記事を「立命館×2025大阪・関西万博」HPで掲載しています。
https://www.ritsumei.ac.jp/expo2025/special/sp09/
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2025.04.07
2025年4月1日、政策科学部は約400名の新入生を迎えました。
新入生は、4月4日までの新入生オリエンテーション期間中、各種ガイダンスをはじめ、
クラス懇談会、キャンパスツアーなど盛りだくさんの企画に参加しました。
企画実施にあたっては、先輩学生である政策科学部自治会や政策科学会学生委員会の
メンバーも新入生を手厚くサポートしてくれました。
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2025.03.14
県立広島大学にて開催された第20回日本LCA学会研究発表会で政策科学部3回生の丸岡広大さんと村口颯さんが学生優秀ポスター発表賞を受賞しました。
丸岡さんは児童労働による健康被害の定量化を試みる方法について研究しており、本発表ではバナナやコーヒーなど、児童労働リスクが高いと考えられる農作物を対象に国別リスクを定量評価した研究成果を発表しました*1。
村口さんはコーヒー豆の炭火焙煎による温室効果ガス排出量を一般的な化石燃料を用いるケースと比較し、より低環境負荷なコーヒー提供へ向けた検討を行いました*2。本研究は企業と共同で実施し、実際の商業レベルで稼働している工場のデータを分析したため、想定外の環境負荷削減点を発見することもできました。
両名ともまだ3回生であり、今後のさらなる研究の進捗、活躍が期待されます。
*1: 丸岡広大, 渕上智子, 中野 勝行 (2025)「ソーシャルLCAにおける児童労働による健康影響の定量化方法」第20回日本LCA学会研究発表会, 県立広島大学, [2-P3-19]
*2: 村口颯, 渕上智子, 中野勝行 (2025)「コーヒー豆炭火焙煎のカーボンフットプリント」第20回日本LCA学会研究発表会, 県立広島大学, [2-P1-27]
過去の受賞者はこちら
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2025.03.07
世界自然遺産 知床の自然情報雑誌(シーズ:知床財団が発行)に、政策科学部の実習が紹介されました。
掲載されたのは、学部3回生が毎年夏に、北海道の知床で、野生動物保全、エコツーリズム、地域の教育問題について学ぶ集中セミナーです。
知床ではこれまで、野生生物について学ぶ、いわゆる理系の実習は行われてきましたが、政策科学部の取り組みは、野生動物に関して学ぶだけでなく、地域の小中学生や保護者との交流や、観光業を営む企業とのワークショップを通して、学生が地域の課題を地元の関係者とともに学び解決策を考えるもので、これまでになかった学際的な実習として注目を集めています。
詳細は
こちらからご確認いただけます。1,2ページ目に政策科学部生の活動内容が、3ページ目には実習の担当教員である本学部の桜井良先生のインタビュー記事が掲載されています。
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