Voices for future leaders修了生紹介

1期生

小古井 章

小古井 章Kogoi Akira

東日本旅客鉄道株式会社
総合企画本部 経営企画部・次長(グループ経営推進)

  • 総合企画本部 経営企画部・課長
  • マーケティング本部戦略・プラットフォーム部門長 兼 戦略・CXユニットリーダー
    (2023年6月22日更新)

立命館西園寺塾を通じてのご自身の変化や成長について

私自身、これまで企業の経営企画・財務部門の中にあって、常に所属する企業の成長や利益追求に主軸を置いた思考と行動を心がけてきたところですが、立命館西園寺塾を通じて、宇宙の中における地球、世界・アジアの中における日本、日本の自然・社会・文化の中における企業や個人といった、様々な次元における構造的観点に立ち、自己を取り巻く他者の存在を意識しながら、広い視野を持って将来のあり方を考える機会を得られたことは大変貴重な経験となりました。
多彩な分野の最先端でご活躍されている講師の皆様から、毎回興味深く刺激的な内容の講義をいただき、塾生同士で意見を交わすなかで、単に自己の見識が広がっただけでなく、物事に対する多面的かつ柔軟な思考方法を学ぶことが出来ました。

特に印象に残っている講義・フィールドワーク・出来事はどのようなことでしょうか。また、その理由についてお教えください。

まずは、仙台フィールドワークの「ささ圭」さんで、東日本大震災の津波災害の状況から復興に至るまでの経緯について、実際に被災された方から生のお話を聞くことができたことが強く印象に残っています。周囲からの支援の輪や人の温かさが、復興に向けた困難な壁を乗り越える際に心の支えになったとのお話に大いに感銘を受けました。
九州フィールドワークの「黒木本店」さんで、本物の焼酎づくりにこだわりながら、原料から製造、廃棄物の処理に至るまで、地域に根ざした循環型のシステムを見事に構築・運用されている状況を拝見させていただき、我が国が今後取り組むべき地方創生のめざすべき理想像を見た思いがしました。当日の懇親会で堪能させていただいた渾身の焼酎の数々と郷土料理の味は、生涯忘れ得ぬ思い出となりました。

西園寺塾を修了して1年たった今、思うこと

西園寺塾は、旬なテーマに関して事前に自分なりの考えをまとめて講義に臨み、講義内容や多彩なフィールドで活躍する他塾生の考えとの比較検証を通じて、客観的に自己を知ることができる有益な機会であったと改めて振り返っています。
一貫して学び得た、冷静に自己を見つめつつ、相手や周囲を敬い・思いやる姿勢について、今後も自らの行動の糧とするのみにとどまらず、部下の人材育成や意識改革などにも役立てて参りたいと思います。