Voices for future leaders修了生紹介

1期生

基 雅央

基 雅央Motoi Masao

富士通株式会社
首都圏営業本部 ヘルスケア統括営業部
第4営業部 部長

立命館西園寺塾を通じてのご自身の変化や成長について

「新たな価値創造を担うリーダーを育成する」ことを目的とした西園寺塾に参加させていただきました。日本の歴史、世界における日本の位置付け、哲学、そして中国をはじめとするアジアと日本との関係など、幅広い講義・議論を通して、視野の広がりと新たな視点を得られたと感じています。日頃ビジネスの現場で考えることが少ない「これからの日本、あるいは自分たちが目指すもの」「日本がアジアのなかでどのように振る舞うべきなのか」などについて、深く考察する機会を与えていただき感謝しています。また、異業種で活躍する同世代のリーダー達と共に研修を受け、新鮮な刺激を受けることができたことも大きな収穫の一つです。

特に印象に残っている講義・フィールドワーク・出来事はどのようなことでしょうか。また、その理由についてお教えください。

一番にあげるとしたら水野和夫先生の「世界経済の大潮流」です。「資本主義の終焉と歴史の危機」という刺激的な著書を拝読し講義に臨みましたが、周縁を求める資本主義には限界があり、既に限界を迎えつつあるという議論は良く理解できましたし、ゼロ成長を前提として今後の日本を考えるということ自体、常に成長をベースとする社会で育ってきた自分にとっては、「循環型社会」「新たな価値観」を真剣に考える契機となりました。
また、フィールドワークはどれも印象深かったです。とりわけ、まだ復興途上の東北を実際にこの目で見て植樹に汗をかいた宮脇昭先生とのフィールドワークが印象に残りました。このような地道な活動をひたすら継続していくことが、本当に日本のためになると感じました。

西園寺塾を修了して1年たった今、思うこと

2014年4月から約1年間西園寺塾で学ばせていただきました。「循環型社会」「持続可能な社会」の重要性を学びましたが、今はまた、営業として「成長」を追い求める日々です。(笑)
1年前を振り返って改めて当時のノートを読み返してみました。本当に幅が広く、かつ深い学びの場だったと思います。「歴史的認識を持つこと」「覚悟をもつこと」「変化し続けること」「多様性をもつこと」「異なる視点をもつこと」「豊かさとは何か」「理念の大事さ」「見えないものを大事にする」「優秀さとは能力ではなくマインド」など、本当に様々なことを学びました。数え上げればキリがなく、正直なところ今も消化しきれていません。もしかしたら、塾で学ぶ前より今のほうが、悩むことが多くなったような気がします。
でも、それは決して悪いことではなく、無いのかもしれない「正解」を求めて考え続けること、行動し続けることが大事なのだと思っています。世界情勢もとても気になるようになりました。少しだけ目線が高くなったと感じます。
こんな気づきの場をつくってくれた事務局の方々、同期の皆さんに感謝です。