Voices for future leaders修了生紹介

5期生

泉屋 利吉

泉屋 利吉Izumiya Rikichi

学校法人金沢工業大学
財務部 次長

  • 学校法人金沢工業大学 
    産学連携局 次長
  • 学校法人金沢工業大学 
    財務部 次長

立命館西園寺塾を通じてのご自身の変化や成長について

初日の開講式・奈良フィールドワークから、その内容の深さに驚かされたことを今も覚えています。事前学習としての特別講義、そして現地での体験を通して、日本の神話を紐解いていく新鮮な旅でした。
同期メンバーは著名企業の役員や管理職の方が多く、「これから本当についていけるのか」と心配になりましたが、第1回講義のあとには、「次回はどのような講義が待っているのか」という期待と楽しみに変わりました。
「事前レポート→講義の出席→事後レポート」という一連の流れは正直簡単ではありませんでしたが、その分、得られたものは大きかったと感じています。とりわけ、世界の動きについて、一層興味が増すとともに、より俯瞰的に物事を考えることができるようになりました。
西園寺塾では、「私たち自身が今考えるべきことは何か」について、常に問いかけられていたように思います。そのような講義を通じて、自国や他国のことに関して、より関心を持って勉強するようになったことは大きな収穫でした。

特に印象に残っている講義・フィールドワーク・出来事はどのようなことでしょうか。また、その理由についてお教えください。

特に印象に残っている講義は、松井先生の「文明は<見えない世界>がつくる」です。松井先生ご本人のインパクトが強烈であった(笑)ということはもちろん、講義内容も非常に興味深いものでした。特に松井先生がおっしゃった「『技術革新』がなければ文明は滅ぶ」ということについてです。個人的にはまだ疑問に思うところも残っていますが、人は常に効率化を求め、地球システムにおける流れを良くするために行動を繰り返すというならば、技術革新もその流れの一部と捉えることが出来るのかもしれません。また、「進化とは、その流れを効率化するものである」ともおっしゃっていました。つまり、現在も人はシステムの効率化を目指して進化しているならば、その進化の先には、機械の効率化、経済の効率化によって、我々の生活環境がより充実し、皆がより豊かに暮らす世界が広がるべきだと思います。しかしながら、一概にそうとも言えないような気もします。世界は不均衡に拡張を続けていますが、それは「人間圏」での話であり、地球システムにおいて、それは起きるべくして起こっている一現象に過ぎないということなのでしょうか……。松井先生の講義からは、次々に新しい発見や疑問が沸き起こる、なんとも言えない感覚に襲われた講義でした。

今後の夢や目標を教えてください。

西園寺塾を修了した今、課題図書に追われていた日々を懐かしく感じます。今でも、塾での課題図書を読み返しながら、自身のレポートや他の塾生のレポートを読み返すことがあります。改めて、西園寺塾の幅広さに驚き、そういった様々な分野に興味を持つことが、仕事の上でも重要であることを再確認できました。
近年、海外の方々と仕事をする機会が増えてきていることもあり、より世界の動きを俯瞰的に捉えられるよう、他国の情勢などにもっと興味を持ち、知る努力を続けていきたいと思っています。また、同時に自国のことについても、今以上に関心を持って勉強を続け、海外の方に自信をもって自国の文化や歴史を語れるようになりたいと思います。

未来の西園寺塾 塾生にメッセージをお願いします。

魅力的な講師陣との濃密な講義の時間は、きっと皆さんの眠っていた興味・関心事を引き出してくれると思います。また、同時に、自問自答する時間も増えるかもしれません。でも、忙しい毎日を送っている皆さんだからこそ、その貴重な時間が必ず生きてくるはずです。
講義のみならず、フィールドワークについても、素晴らしい内容です。毎週土曜日の講義へ臨むための課題図書の読み込みは大変ですが、どの図書も、読み終わってみると、興味深い内容ばかりです。一つアドバイスするとしたら、純粋に西園寺塾を楽しむことでしょうか。受講生も皆さんビジネス経験豊富な方々ばかりですが、折角の機会なので、頭の中を一旦リセットして、何でも吸収しようという意気込みで望まれると良いかもしれません。
修了する頃には、もう一年続けたいと思う自分がいるのではないでしょうか。