Voices for future leaders修了生紹介

7期生

廣瀨 せい

廣瀨 せいHirose Sei

富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社
グラフィックコミュニケーション営業統括部 営業一部 
首都圏2グループ グループ長

  • 富士ゼロックス株式会社
    中央支社 大手営業推進部 
    プリントオンデマンド営業チーム チーム長
  • 富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社
    グラフィックコミュニケーション営業統括部 営業一部 
    首都圏2グループ グループ長

立命館西園寺塾を通じてのご自身の変化や成長について

「人生が変わるわよ」と、6期生である私の上司に勧められ、西園寺塾の門をくぐりました。
「修了時に自分はどう変化しているのかと楽しみ」と思ったのもつかの間、膨大な量の指定文献とレポートに追われる毎日。講義では自分の無知さを突きつけられて落ち込み、続けられるのかという不安いっぱいのなかでのスタートでした。最後まで自信は持てませんでしたが、それゆえ達成感は格別でした。
西園寺塾では、その道の頂点にいらっしゃる方々から「“知らなくても生きていける”かもしれないが、“知ることで人生が豊かになる”こと」を、学べます。

変化や得たものは枚挙にいとまがありませんが、大きくは次の2つです。

  • 人生について自分と向き合い、考える
  • 考えたことを実践する

私の中で閉ざされていた引き出しが一つひとつ開いていったように思います。一緒に学び、励まし、助けてくださった同期生。お互いを尊重しあいながらのディスカッションは、実り多い時間でした。「まだまだ話し足りない!」そんな時もありました。
講師の皆様方、きめ細やかな対応と心配りの事務局の皆様方への感謝の気持ちでいっぱいです。

西園寺塾修了後、ずっと学びたいと思いつつ踏み出せずにいた芸術学を、大学に編入し学び始めました。西園寺塾に入塾しなければ、足踏みをしたままだったと思います。仕事をしながらの学びのペースを西園寺塾で築き、さらに発展しています。まさに“人生が変わった”、そんな体験の日々です。

特に印象に残っている講義・フィールドワーク・出来事はどのようなことでしょうか。また、その理由についてお教えください。

  1. 小川さやか先生(立命館大学大学院先端総合学術研究科 教授)
    「資本主義」「戦後の日本」「古気候学」など毎回テーマも先生も異なる西園寺塾のカリキュラムを見た時、自分自身うまく受け止められませんでした。しかし、小川先生の講義でパズルのピースが埋まったように感じ、西園寺塾が私たちに示してくださっている道が見えました。
    小川先生の講義を拝聴し、固まっていた頭と心がほぐれ、構えていた姿勢から、飛び込む姿勢へ自分が変わっていきました。まさに「背中に羽が生えた」気分です。小川先生の著書は、最後のページに近づくのがさびしく、終わらないで、ずっと続いてほしい、と思ったほどです。それくらいエキサイティングで楽しくて、本のなかで私もアフリカや香港へ旅していました。小川先生の笑顔のとりこになったのは言うまでもありません。
  2. 京都フィールドワーク
    日本という類い稀なる国を「京都」という特別感のある場所で見つめられたことは、とても大きな経験となりました。日本人であることに誇りを感じる瞬間がいくつもありました。
    特にすばらしかったのは、作庭家 小川勝章先生と歩いた平安神宮神苑です。大地に描かれた絵画であり彫刻である庭園、七代目小川治兵衛の作品のなかに自分をおき、小川勝章先生の講義を受けられたことは、この上ない贅沢な経験でした。 芸術学を学ぼうと思ったきっかけは、京都フィールドワーク後、そして、決心したのは1月の川勝知事の講義後でした。
    かつて好きだったのに、すっかり遠のいていた短歌を再度詠み始めたのもこの頃からでした。
  3. 修了式
    西園寺塾修了式、これはある意味、西園寺塾の集大成ではないかと思っています。
    修了式では塾生代表で挨拶させていただくという大役を担い、感極まって泣いてしまうのではないかと思いつつ、笑顔で話せた自分に驚いています。一年の思い出を振り返りながら、同期生にあてた手紙をしたため、それを読みました。西園寺名誉顧問から「心配りのあるいい挨拶でしたね」と言っていただけたことが嬉しい思い出です。
    一年間頑張ってよかった、同期生に出会えてよかった、西園寺塾で学んでよかった、心からそう思いました。

今後の夢や目標を教えてください。

前述の通り、生涯学習として芸術を学び続けようと思っています。直接自分の仕事に関係がないようで、実は芸術(アート、デザイン)はビジネスと密接に関わっています。社会と芸術をつなぐ役割を担えたらこれ以上の喜びはありません。

修了後の2021年4月から会社が変わり(富士ゼロックス→富士フイルム)、新たな挑戦が始まりました。異なる価値観がぶつかりあうなかで、西園寺塾で学んだ多様性の重要さを意識し、相乗効果を出していきたいと思っています。
あわせて、西園寺塾で学んだことを仕事を通じ、メンバーに伝播していこうと思っています。
先日、メンバーから「私もいつか西園寺塾に入りたい」と言われ、私が西園寺塾で学んだ意味を見いだせたのではないかと思っております。

未来の西園寺塾 塾生にメッセージをお願いします。

「人生が変わります!」
西園寺塾の先輩でもある私の上司から贈られた言葉をそのまま贈ります。
仕事をしながら学ぶことは容易ではありませんが、学生時代とは違う感覚を得ることができるはずです。
苦しくなった時、つらくなった時には同期生が助けてくれます。そして事務局の皆様がサポートしてくれます。こんな私でも無事に修了できました!
ぜひ、西園寺塾で人生が変わる貴重な体験、そして新しい自分を発見してください!