惣田 訓教授 SODA Satoshi
- 所属学科
- 環境都市工学科
- 研究室
- 水環境工学研究室
- 学位
- 博士(工学)
経歴概要
1995年3月 大阪大学工学部環境工学科 卒業 1997年3月 大阪大学大学院工学研究科環境工学専攻博士前期課程 修了 1999年6月 大阪大学大学院工学研究科環境工学専攻博士後期課程 修了
研究について
- 研究分野・テーマ
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微生物・植物を用いた水質浄化と資源回収
- 研究キーワード
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下廃水処理、資源回収
- 研究概要
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都市下水や産業廃水、汚染された水環境から有害な有機物や金属を除去・回収することを目的とし、主に微生物や植物を用いた研究を行います。自然界の分解者である微生物の機能は、下水処理場で有機物を除去する活性汚泥プロセスに応用されています。自然界の生産者である植物は、湖沼や内湾の水質汚濁の原因となる窒素やリンを吸収し、そのバイオマスは様々な資源として利用することができます。物理化学反応と比べ、生物反応は、速度が緩やかで、制御も複雑ですが、自然界の自浄作用の基礎であり、エネルギー消費量や環境負荷発生量の少ないプロセスが開発できる可能性を有しています。バイオリアクターやDNAモニタリング、数理モデルなどのアプローチを組み合わせ、水環境の保全を目指した研究を行います。
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アジアの廃棄物埋立処分場の浸出水処理を目的とした人工湿地の開発
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インタビュー
研究者になったきっかけ
微生物の力で汚水を浄化する活性汚泥法という技術を大学で学び、自然の摂理を装置化したものによって都市生活が支えられているという考え方が気に入りました。しかし、生物を開放空間で工学的に装置化したものは、制御困難なブラックボックスでもあります。この中身を少しでも理解してみたくなり、大学院生のときに、拙いながら自分で計画して行った実験が、半分成功・半分失敗といった結果となりました。好きなものを少しでも知ることができた成功は嬉しく、仮説が外れた失敗は悔しく、次はどうしよう・・・とチャレンジし続けていると、研究者になっていたようです。