海外環境スタディ
環境都市専攻所属(大学院)
理工系の留学における真の目的は、語学力の向上というよりも、「現地での問題意識を明確にすること」であると考えています。今までの講義内容が果たして社会にどのように生かせるのかと考える学生は多いと思います。私もその一人でした。そこで、実際に現地の問題を目の当りにしたら、今までの講義の知識等と結びつき、もっと潜在的な問題も考えられるのではないかと考え、留学を決意しました。また参加者を支援する奨学金も充実していたことも、大きな後押しとなりました。
日本と海外での環境への考え方、技術は全く異なるということです。例えば、私がお世話になった大学、UBCでは、2050年までに学内におけるCO2排出量を0にしようとしています。「自分にしかできないことがある」ということです。私は環境系の学生で水環境に関する研究をしています。その分野を専攻しているからこそできること、見えてくる課題、改善するために必要なこと、そしてこれらを生かして現地の人々のために貢献することは、ボランティア精神ではなく大学生活の中で生まれた必然であり使命なのです。留学をして実際に現地の人と触れ合い、その問題を肌で感じることで、私はそのように思えるようになりました。今何となく講義を受けている人はぜひ参加することをお勧めします。
その留学の目的や期間にかかわらず、やはりある程度の語学力は必要です。理工系の留学では特に現地の学生とのディスカッションや、フィールドワークを一緒にすることも多いです。その際に気軽に質問できるくらいの英語力は必要だと思いました。私は英語が苦手のままでしたのでその点は非常に苦労しました。理工系だからと言って難しい専門用語等まで抑えておく必要はありませんが、思ったことは伝えられる程度の英語力を身に着けておくべきだったと思います。