プロフェッショナルに学ぶ
メディアの公共性から21世紀の新聞とテレビの課題を考える

読売マスコミ講座
柳澤伸司(本学担当教員)
科目の概要
読売マスコミ講座は、日本を代表するメディアである読売新聞社、讀賣テレビ放送株式会社によるマスコミの活動について学ぶ科目です。新聞・テレビの最前線で活躍する講師による講義からマスコミの現在と未来について学んで行きます。テーマとしては、新聞、テレビの歴史から事件、政治、経済といった報道、国際関係、関西の政治、震災後の新聞やテレビ、公共機関としてのテレビのあり方、番組制作、アナウンスの実際といったものがあり、ジャーナリズム、マスメディアについての幅広い理解を培って行くことになります。
2022年度の講師・講義テーマ
(講師・テーマラインアップは毎年変更されます)
講師 | テーマ |
---|---|
戸田 博子 氏 (読売新聞大阪本社 「新聞のちから」委員会事務局長) |
【新聞】新聞活用法とメディアリテラシー |
船木七月 氏 (読売新聞大阪本社 論説・調査研究室長) |
【新聞】社説、論説とは何か |
井岡秀行 氏 (読売新聞大阪本社 経済部次長) |
【新聞】経済報道 |
今津博文 氏 (読売新聞大阪本社 科学医療部編集委員) |
【新聞】科学医療報道 |
前田尚紀 氏 (読売新聞大阪本社 写真部記者) |
【新聞】写真報道 |
増田弘輔 氏 (読売新聞大阪本社 社会部主任) |
【新聞】事件・裁判報道 |
古岡三枝子 氏 (読売新聞大阪本社 生活教育部次長) |
【新聞】生活・教育報道 |
宮澤 真史 氏、宇田 洵子 氏 (讀賣テレビ放送 編成部) |
【テレビ】オワコンなんて言わせない テレビタイムテーブルの無限の可能性 |
堀川 雅子 氏 (讀賣テレビ放送 報道局 ドキュメントCP(チーフプロデューサー)) |
【テレビ】継続報道のススメ 事件報道の先に見えるもの |
三井 進矢 氏 (讀賣テレビ放送 報道局) |
【テレビ】報道カメラマンの思考~報道映像から感じて欲しい事~ |
竹綱 裕博 氏 (讀賣テレビ放送 制作局) |
【テレビ】テレビ番組の進化~コロナ禍で変わり行くこと、変わらない大切なこと |
高井 望 氏 (讀賣テレビ放送 報道局) |
【テレビ】ミヤネ屋の毎日 |
山川 友基 氏 (讀賣テレビ放送 報道局) |
【テレビ】転換期にあるテレビ報道 |
未定 (讀賣テレビ放送) |
【テレビ】報道カメラマンの思考 |
授業の特徴
この講座は、新聞社、テレビ局の第一線で活躍されている講師の方々によるオムニバス形式の講義が特徴です。講義は新聞、テレビに関わる身近なテーマ(たとえばかわら版のような役割としてのメディア)からジャーナリズムや放送の公共性に関わるものまでを、毎回の講師の先生たちと学んで行きます。
7月にはこれまでの総括として新聞社、テレビ局からのパネリストを交えたミニシンポジウムの企画を予定しています。講義を通じてメディアの今をダイレクトに知り、実践から学びながら、新聞、テレビやそれらに関連する分野で活躍する人材の育成を目標としています。
受講者へのメッセージ
この講座で目指すのは、社会の公共的な機関である新聞・テレビの活動から、ジャーナリズムの基本的な問題、あるいは社会に起こる事象への実践的なアプローチなどについて学ぶことです。
大学で学ぶということは、自ら主体的に考えそれを計画し実行するということにあるとすれば、取材や報道、アナウンスによるコミュニケーションなどをこの講義において学ぶことの意義は大きいといえるでしょう。受講生には、ただ授業を聞くというところに留まらず、質疑においても積極的に発言し、それを自らの勉学にフィードバックさせながら考えていくことを期待しています。