冬の読書
20年12月18日
コラム
読書の秋、という言葉をよく聞きますが、
わたしは、子どもの頃、雪深い場所で育ったので、
寒い雪の夜に、炬燵にあたって本を読むことが好きでした。
ほんとうは、なんにもない田舎なので、冬だけでなく、
いつでも本を読んでいましたし、なんでしたら受験の直前でさえも、
勉強をさぼって本を読んでいたものです。
大学生になって、一人暮らしになり、初めて孤独な状況を味わい、
そこでもまた、本を読んでいました。
今でしたら、ゲームしたり、動画を観たりができますが、
なにもないと、そうして内面のことに関心が向かうのかもしれません。
漫画のキャプテン翼に、「ボールはともだち」というセリフがありますが、
今思えば、本はともだちのようなものだったかもしれません。
著者の考えに、へ~なるほどと感心しながら、
自分だったらどうするかな~と考えたり、
ありえないような状況を、小説の中で経験したり。
たのしいような、くるしいような、心の旅をしていたように思います。
自粛生活の過ごし方は様々かと思いますが、
そうだ、本でも読んでみるか~というのも、ありだと思います。
普段あまり読んでいない人は、ライトノベルや
ネット上にあがっている作品から読み始めたり、
あるいは、エッセイなどを読むのもいいかもしれません。
私自身は、「こころの処方箋」(河合隼雄著、新潮文庫)がすごく好きです。
ひとつひとつ短い文で読みやすく、書いてある内容と
こころの中で話し合うようなこともできるからです。
ほかに、図書館のHPには、学生サポートルームからのお勧め本も掲載されています。
冬の夜長に、なにか読んでみるのはいかがでしょうか。
学生サポートルーム カウンセラー