こころの健康

ストレスとのつきあい方

 大学生生活というのは、想像以上にストレスがかかるものです。そして、ストレスと無縁の人はいません。今回は、上手にストレスとつき合っていく方法を提示します。
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1. ストレスってなに?
 ストレスとは、やわらかいゴムボールに圧力がかかっているときの状態に似ています。
ストレスには、ストレッサー(原因)とストレス反応(結果)があります。
ストレッサー:ストレスの要因になっていること(試験、けんか、ウイルス、天候など)
ストレス反応:眠れない、気持ちが落ち込む、ドキドキする
 ストレスは悪いものと思いがちですが、実は私たちの背中を押してくれる時もあります。「試合があるから、一生懸命練習し、上手になる」という場合、「試合」はストレッサーですが、「善玉ストレッサー」と言えるでしょう。でも、「試合のことを考えるとおなかが痛くなる」という場合の「試合」は「悪玉ストレッサー」ですね。
 このように考えると、多くのストレッサーについて、それが「善玉」となるか「悪玉」となるかは、状況やその人の考え方によるところもあるようです。
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2. ストレス反応
 そうはいっても、ストレス反応が長く続くと心身の健康に悪影響があります。
ストレス反応は、身体、心理、行動などに現れます。
身体面:肩こり、頭痛、腹痛、疲労、不眠など
心理面:不安、落ち込み、イライラ、集中力低下など
行動面:生活の乱れ、過食、ギャンブル、過度の飲酒、暴力、遅刻など
 このような反応が出るまで、ストレスに気づかない場合もありますので、反応は「過度のストレスがかかっている。何とかして!」というサインになります。

3. ストレス対処法
 ストレス反応が出ているときの対処法として、皆さんはどのような方法を使っていますか。以下のような方法の中で、状況やご自分に合った方法を探してみましょう。20200924-③
ストレッサーを取り除く(いつもこれができるとは限りませんね)
アクティベーション:活動したり、行動したりして発散する方法です。
例)友だちと電話でしゃべる、散歩する、運動するなど
リラクセーション:神経を休める方法です。
例)寝る、ゆっくりお風呂に入る、呼吸を整える、ハーブティーを飲むなど

*次回は、道具の要らない、簡単なリラクセーションをご紹介します。

学生サポートルームカウンセラー