留学体験者の声

P.N. C.W

留学先
台湾東海大学(台湾)
2008年9月~2009年8月

留学体験レポ

私は三回生の2008年9月から一年間、台湾に留学しました。留学前はとても不安で、これから一年は冬の時代だ!!と覚悟して台湾へ出発しました。しかし、これから大変なことが待ち受けているという私の予想は、見事に外れました。
留学生活は毎日が刺激的で、あっという間に一日が終わります。まず、台湾人や世界各国からの留学生と、中国語を使って他愛もないことを話すことさえとても楽しいのです。「中国語ではこの言葉をこう言うのか」、「こういう表現もあるのか」など、日常会話の中にもおもしろい発見がたくさんあります。台湾人は非常に親切で、こちらがわからない言葉があると、わかるまで丁寧に説明してくれます。私はそれにいつも甘えて、わかるまでしつこく質問していました。


私は留学生向けの中国語の授業以外の活動として、日本語学科の「コミュニケーション学」と「日本語教授法」という授業のアシスタントをしていました。前者の授業は、ほぼ授業の準備と後片付けを行うだけでしたが、後者の授業では、他の生徒たちと一緒に実際に日本語を教える方法を学び、何度か日本語未習者に日本語を教える実習も行いました。この授業を受講して初めて、人に何かを教えることの大変さを思い知りました。
また、週に何回か台湾人に日本語を教えるかわりに台湾語を教わったり、留学生の友達から韓国語やインドネシア語、英語などを教わったりしていました。

留学をすると、現地の友達だけでなく、年齢、性別を問わず、色んな国の友達ができます。私の留学先の中国語センター(中国語の授業を受ける場所)では、みんな非常に仲がよく、授業の合間にいつも先生も一緒になってロビーで騒いでいました。また、年に5,6回ほど留学生全員で旅行に出かけたり、運動会や演劇発表会、イースターやクリスマスをお祝いしたりと、親睦を深める行事がたくさんありました。
留学生は普段からみんなでバドミントンやビリヤードをしたり、各自料理を持ち寄ってパーティーをしたりするなど、ほとんど毎日一緒にいて、家族のようでした。彼らと一緒にいると、カルチャーショックを受けることもあります。しかし、日本にいては絶対に経験できないことなので、今となってはいい思い出です。

私は留学中、ずっと四人部屋の寮に住んでいました。留学生だけが住む寮ではなく、台湾人も一緒に住んでいました。私はアメリカ人一人、台湾人二人と同じ部屋に住んでいましたが、ルームメイトに恵まれ、とても楽しく快適に過ごすことができました。
夜の消灯後、真っ暗な部屋の中でみんなベッドに上がって朝まで喋ったり、ルームメイトの誕生日をお祝いした際に、騒ぎすぎて寮長さんに怒られたり…本当に賑やかで楽しかったです。


世界に行くと、日本ほど設備や物が充実した国は珍しいと感じました。台湾もあまり日本とは変わりませんが、日本と同じように設備などが整っているとはいえません。台風が来たときには寮が停電して丸一日電気なしで過ごしたり、学校の貯水槽に誰かが毒を入れたという噂で水が出ず、トイレもシャワーも使えないときがあったりと、刺激的なことが起きるのも留学ならではの楽しみです。

留学中は、辛いこともあります。しかし、その苦しみも、留学をしていないと味わえないことです。留学をして悩み、苦しむことによって、一回りも二回りも成長することができます。留学で得た友人、経験、知識は一生の財産です。みなさんもぜひ大学生のうちに留学をして、多くの経験や知識を得てきて下さい。