インターナショナル・メディア・スタディーズ・キャンプ(韓国)

企画研究
インターナショナル・メディア・スタディーズ・キャンプ:韓国のメディアを学ぶ

西江大学(韓国)

プログラムの概要

産業社会学部がメディア分野で国際化関連科目とし開講している「企画研究:日韓のメディアを比較する~インターナショナル・メディア・スタディーズ・キャンプin Seoul~」は、学術交流協定校の韓国・西江大学コミュニケーション学部との提携をフルに活用した比較メディアの学びを深めるプログラムです。受講生は日本および韓国のメディア仕組みについて基礎学習し、その上で夏期休暇中にソウルを訪問。韓国メディア研究を代表する西江大学教授陣から英語によるレクチャーを受け、並行してソウルに拠点を置く大手放送局、新聞社などを訪問して、ジャーナリズム、Kポップの現場を直接体感し、より具体的で、実践的なマス・メディアの実相を理解します。

渡航先での特徴的な学び・プログラム

  1. 韓国の「新聞」「放送」「ニューメディア」「広告」の最新の動きについて英語で講義を受講
  2. 韓国を代表する公共放送局KBSや市民が支える新聞社「ハンギョレ新聞」社訪問など、刻々変化する韓国メディアの今を体感できる。
  3. 首都ソウルの提携校・西江大学を学びのベースキャンプとし、24時間オープンの図書館を存分に活用できる学び環境が整っている
  4. 立命館大学・西江大学の学部生のジョイント企画として「日韓比較メディア」をテーマとしたミニシンポジウム(使用言語英語)を開催し、活発な討議・意見交換を実施
  5. 「インターナショナル・メディア・スタディーズ・キャンプin Seoul」プログラム修了者には、ホスト校の西江大学学長から「修了証」がひとりひとりに授与される

教員メッセージ

韓国・ソウルで実施するインターナショナル・メディア・スタディーズ・キャンプに参加した学生は、将来、グローバルな場で自分を試したいと考えるようになります。それは、この広い地球で、国の外の人々とかかわることなしに生きてゆけないことを実感するからです。このメディア・キャンプでは、ある程度の英語力をもって国外に飛び出し、そこで勇気をもって自分をアピールしたり、自分の意見を説得的に主張したりできる場を提供しています。この学びの場から、参加者の世界と未来が開けてきます。まだ解き放たれていない気持ちと意欲を、このような国際的な学びの場で存分に表現してもらうことこそ、グローバル社会に求められる人材となる大切な一歩なのです。

髙原千佳代
voice#1

髙原千佳代
(現代社会専攻・3回生)

プログラムを選んだ理由

韓国という異文化社会においてメディアについて学び、自分が生活している日本との比較の視点で韓国の社会を見つめてみたかったからです。
海外留学をしたいと思っていたことが背景にあります。海外のメディアについて、自分の目で見て、聞いて、学びたいと感じていたところにこのプログラムに出会いました。このプログラムでは、韓国の西江大学で、メディアについて特別講義を受けられるほか、全国レベルのテレビ局や新聞社などの訪問学習もあります。特に、実際に現地で日本と海外のメディアの違いについて学べることに魅力を感じました。

プログラムを通して学んだこと

韓国はインターネットが社会に広く浸透しており、市民の情報発信も進んでいます。一方、日韓共通の問題として、新聞の衰退があることを学びました。両国ともメディアと社会は相互に影響しあい、社会がその国のメディアを作るのだと思いました。

プログラム参加前と参加後で自身の考え方・行動がどのように変化したか

英語でメディアに関する講義を受け、ディスカッション・プレゼンを行うという経験をし、自らの英語力のなさを痛感し、語学学習を今まで以上に頑張るようになりました。国際メディアについて学びたいという意思が強くなり、アメリカでメディアについて学ぼうと考えています。

プログラムでの経験を今後どのように活かしていきたいか、進路予定

このプログラムの経験を通じ、特に海外でメディアを学びたいという意思を強くしました。この授業の担当教員でもある金山先生のゼミで映像制作・ラジオ制作を学ぶとともに、交換留学でアメリカへ行きジャーナリズム、コミュニケーションを学ぶ予定です。日本・韓国・アメリカのメディアについて研究できたらと思っています。


小倉一輝
voice#2

小倉一輝
(メディア社会専攻・4回生)

プログラムを選んだ理由

外国メディアを学ぶことによって視野を広げることによって自分の学びが深まると考えたから。
私はこのプログラムに参加する前、産社のStudy Abroad Programに参加していました。その中でテレビ局に訪問したり、日本とオーストラリアの公共放送を比較して発表したりしたことで、現地のシステムはもちろん、何より日本のマスメディアについての理解が深まったと感じたのです。今後研究を進めていく中できっと自分の理解に役に立つと考え参加するに至りました。

プログラムを通して学んだこと

韓国は言わずと知れたIT立国であり、バスの中でも若者を中心にスマートフォンやタブレットを開いて、動画共有サイトなどを通してテレビを見ていました。まだまだ私の印象では日本はそこまでテレビとネットの住み分けはうまくいっていないように思います。現地に行かないと感じられないことを知ったと同時に、日本における放送の未来を考えるいい契機になりました。

プログラム参加前と参加後で自身の考え方・行動がどのように変化したか

私たちが訪れた西江大学は先日韓国大統領選挙で当選した朴氏が在籍した大学です。やはり私たちが会った学生たちもみな高い志を持っていました。そして情熱だけではなくて彼らは語学も堪能で、常に物事を考え、しっかりとした自分の芯を持っていました。これ以降、「自分の考えをしっかり持つこと」「考えることをやめないこと」を肝に銘じています。

プログラムでの経験を今後どのように活かしていきたいか、進路予定

「国会議員になって韓国を変えたいんだ」私の目をまっすぐ見ていったその言葉は熱を帯びていました。プログラムで接した学生の高い目標を聞き、私も負けていられない、しっかりキャリアを積んでいこうと思いました。国内外を問わず、今後もこのような高い志を持った人と価値観をぶつけ合い、刺激を受け続けたいです。
私は放送業界で働きたいと思っています。学内での学びはもちろん、海外での研修など4年間マスコミに向き合いました。今後ここで学んだことを生かし、人に影響を与え続けられるような仕事をしていきたいです。そのためにはそれだけ魅力的な人間でなくてはなりません。自分がしっかり成長し、いつか立命館の学生に何か還元できるものができればと思います。



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