2020年4月より大学評価・IR室にIR専門職として入職しました
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これまで、主に中期計画R2020の達成状況に関するレポートの作成や2030年に向けた新たな中期計画R2030の指標の検討に取り組んできました。
まず、中期計画R2020の達成状況に関するレポートの作成に関してですが、本学は現在、R2020の後半期計画(2016-2020年度)を進めています。最終年度の2020年度を終えた2021年度には、計画の達成状況を明らかにし、成果の検証を行う予定です。それに先立ち、2020年度は、2019年度時点のデータを用いた達成状況の確認を行いました。R2020後半期計画では、「主体的な学びの確立」「大学院高度化」「研究高度化」「教育・研究におけるグローバル化の推進」を重点とした10の基本課題に対して約90の指標が設定されていました。目標の達成状況に加え、可能な指標に関してはベンチマークとして他大学のデータを利用し、客観的な位置、強みや弱みを把握することにも留意しました。
次に、2030年に向けた新たな中期計画の指標の検討に関してですが、2020年の先の未来を見据え、2030年に向けた計画(R2030)が検討されています。それを踏まえた指標(KPI等)について検討を行っています。指標を設定することで、計画の進捗状況の把握、改善点の可視化が可能となり、PDCAサイクルの好循環につながるとともに、大学の取り組みについての説明責任を果たすという観点にもつながると思われます。
その他には、アセスメント・ポリシーの策定に向けた取り組みに関わりました。どの階層で策定するのか、対応する目的・目標は何か、どういったアセスメントを、いつ行うか、だれが評価するか、などの検討を行いました。人材育成に関わる目標に対する検証・評価が次の改善へとつながり、本学の内部質保証の推進に寄与していくことを目指しています。
まだまだ、学内の状況や経緯などの理解、高等教育行政などに関する理解が十分でない部分もありますが、大学評価・IR室での業務や関連するセミナーへの参加を通して、知識の修得に努めるとともに、IR専門職としての経験を積みつつ、立命館大学における諸活動の持続的な改善に資するような情報を生み出せるよう努力したいと思います。
(報告者:船越)