この頃の大学評価・IR室

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「大学基礎データ」(2023年度)を掲載しました

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天狗先生

 本学では、2017年度以降、自己点検・評価のモニタリング資料として、毎年度「大学基礎データ」及び「基礎要件確認シート」を作成し、内部質保証推進組織である自己評価委員会において確認するとともに、データから明らかになった成果や課題を当該年度の自己点検・評価活動に反映させてきました。この度、7月の自己評価委員会を経て内容が確定しましたのでwebサイトで公開しました。

 7年ぶりに実施する「大学評価委員会」でも評価資料の一部として「大学基礎データ」の活用を予定しています。

 

『大学基礎データ』2023年度

https://www.ritsumei.ac.jp/assessment/self_inspection/data.html/

「大学評価委員会」の実施について

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天狗先生

2023年度は、自己点検・評価および内部質保証に関する評価を行うため、2016年度以来7年ぶりに「大学評価員会」を設置し、外部評価を実施します。

大学評価委員会は、学外の有識者により構成され、大学レベルの外部評価として、本学の中・長期計画の実現を含む今後の方向性について評価やご助言をいただく機会として位置づけています。

現在、「自己点検・評価報告書」の作成を進めており、年末には実地調査を予定しています。

 

参考:大学評価委員会規程


今年度のレビューを実施中です

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天狗先生

今年度は、本学におけるデジタル・トランスフォーメーション(以下、DX)の推進に焦点を当ててレビューを進めています。本学は、教育・研究・学生諸活動という大学の営みにおいて、DXを基盤とした政策展開により、新しい価値の創出を通じて社会に貢献していくことを本学の中期計画「学園ビジョンR2030」で確認しています。20216月には、DXの推進によるR2030の実現を目的として「教育・研究DX推進室」が設置されました。このことも、いかにR2030においてDXの推進が重要かつ喫緊の課題であるかを表しています。そのため、この度のレビューでは、学生支援、教育支援、研究支援を切り口として、本学におけるDXの推進状況について重点的な点検・評価を行い、今後の方向性について展望することとしています。

R2030具体化の最終段階で起こったコロナ禍は、本学を含め日本の教育機関にとっていわば強制的にオンラインによる授業提供を迫ることになったと同時に、デジタル化によって開かれる教育の可能性について認識を深める契機となりました。リアルとデジタルが真に融合した新たな教育モデルの構築が進み、多様化する学習者に向き合う学びのシステムの向上により、次の段階の「学習者中心」の学びを実現することを目指しています。

この度のレビューが、同じくDX推進に取り組まれる他大学の参考にもなるようなレビューになればと思っています。引き続き、ご支援宜しくお願い致します。

大学基準協会より大学基準等の改定案が公表されました

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天狗先生

4期の機関別認証評価に向けて、大学基準協会より「大学基準」「評価項目」「評価の視点」等の改定案が公表されました。今回は、学生を対象とした意見募集も含まれています。

本学では、2023年度に全学外部評価(大学評価委員会)の開催を予定しています。次期の評価枠組みについても理解を深めながら、引き続き、大学として内部質保証を推進していきます。

 

「『大学基準』及びその解説」等の改定案に対するパブリック・コメントの実施について|お知らせ|公益財団法人 大学基準協会 (juaa.or.jp)


本学における年度別レビューのご紹介

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天狗先生

 本学は2018年度末に、自己点検・評価に関する中期方針(20192025年度)を策定しました。この中期方針では、基本的な設計として、モニタリング(毎年度行うデータ収集等による効率的な点検・評価)とレビュー(モニタリングによって得られたデータや点検・評価結果等を踏まえた総合的な点検・評価)の連携による効率的で効果的な自己点検・評価により、内部質保証を推進することを確認しました。

本学はそれまで、大学基準協会の機関別認証評価用「自己点検・評価報告書」の様式を網羅した自己点検・評価を毎年度自律的に実施していましたが、これを効率化したモニタリングに改めることにより、年度毎に設定したテーマによるレビューの実施が可能となりました。

年度毎のテーマは、学内外の動向や学長からの改善実施要求の内容等を踏まえ、自己評価委員会で決定しています。初年度である2019年度のテーマは「学習成果の把握・評価・活用」でした。それまで「学習者が中心となる教育」の実現に向けて本学が取り組んできた、初年次教育から卒業時の質保証までの体系的なカリキュラムの構築や達成感を把握する包括的な学生調査等の到達点に立って、現状のレビューと今後の課題提起が行われました。続く2020年度は「社会連携・社会貢献」、2021年度は「コロナ禍対応」をテーマとしました。

次回のブログ記事では、今年度(2022年度)のレビューについてご紹介します。


「大学基礎データ」(2022年度)を掲載しました

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天狗先生

 機関別認証評価では、受審大学に対して、大学基準協会より大学基準や点検・評価項目等に関わる「大学基礎データ」及び「基礎要件確認シート」の提出が求められています。

 提出が求められるのは、7年に1度の受審時のみですが、本学では自己点検・評価のモニタリング資料として、毎年度「大学基礎データ」及び「基礎要件確認シート」を自律的に作成し、内部質保証推進組織である自己評価委員会において確認するとともに、データから明らかになった成果や課題を当該年度の自己点検・評価活動に反映させています。

 また、社会への情報公開の一環として、「大学基礎データ」については学外にも公開しています。この度、2022年度の「大学基礎データ」を本ホームページにおいて公開しました。ぜひご参照頂ければ幸いです。

 

『大学基礎データ』2022年度

https://www.ritsumei.ac.jp/assessment/self_inspection/data.html/

 

新たな室長、副室長が着任しました

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天狗先生

 20214月より、大学評価・IR室に新たな室長、副室長が着任しました。

 佐藤室長、木村副室長ともに、これまで本学において長年にわたり教育研究活動を実践され、また全学役職を務められてきた先生方であり、本学の文脈に即した内部質保証の推進や全学的観点による自己点検・評価がさらに進むことを期待しています。

新しい体制の下、引き続き全学と連携して、内部質保証の推進やIR機能の強化による質文化の醸成に取り組んで参ります。

 

大学評価・IR室 スタッフ紹介

 https://secure.ritsumei.ac.jp/assessment/faculty/

退任所感

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天狗先生

仲 真紀子 室長:

 2年間という短い期間でしたけれども、大学評価・IR室立ち上げのプロセスに室長として携わらせていただきましたこと、どうもありがとうございました。Institutional Researchという概念も方法も未知のことばかりで、頼りのない室長であったと思います。それもあって副室長であられた鳥居朋子教授、そして課長をはじめとする大学評価・IR室の室員の皆様方の結集力も高まったかもしれません。たいへんお世話になりました。

 IRの仕事は全学の先生方、事務の方々、そして学生たちの力、支援がなければ成り立たないことを、ひしと感じました。総長、副総長はもとより自己評価委員会、幹事会の先生方、皆様方の多大なご尽力にも深く感謝申し上げます。

 折しも、20214月から、科学技術政策の基本的枠組である「科学技術基本法」が「科学技術・イノベーション基本法」となり、大学の研究・教育におきましても、イノベーションの創出、人文・社会科学の知と自然科学の知の融合など、あらたな展開が期待されるところです。この時代の流れのなかで、大学評価・IR室がますます重要な役割を担っていくことは必至のことと思われます。

どうぞ皆様ご健康に留意され、(お休みもとられながら)頑張られてください。

 

鳥居 朋子 副室長:

 大学評価室での3年間、そして大学評価・IR室での2年間、たいへんお世話になりました。未熟な上に至らぬ点ばかりでしたが、自己点検・評価等を通じて、本学のさまざまな取り組みについて知識を深めることができました。また、多くのみなさまのご支援とご協力を賜りながら、全学的な内部質保証システムの開発や第3期機関別認証評価の受審等のしごとに携わらせていただきました。それまで細々と高等教育研究を進めてきた私にとって、自分自身の視野を広げ問題意識を掘り下げるような経験をさせていただいた5年間だったと感謝しております。この場をお借りして、あらためてお礼を申し上げます。さらに、大学評価・IR室開設記念シンポジウム等へのご参加や当室のウェブサイトをご覧くださった学内外のみなさまにも心よりお礼申し上げます。みなさまとの対話はとても楽しい思い出です。

 4月からのチャレンジとして、大学評価・IR室でのしごとを通じて得た気付きをたいせつにしながら、大学の継続的改善を支えるIRに関する研究を進めていく所存です。とくに、新常態においていかに大学が多様性を推進し、根拠に基づきながら継続的改善を実現するのかという問いを検討していければと考えております。たいへん大きな課題ではありますが、いつか成果がまとまりましたら、また何らかの形で内部質保証の推進に貢献できれば幸いに思っております。今後ともよろしくお願いいたします。

 これからも、大学評価・IR室がデータや情報を介した対話のハブとなり、内部質保証システムの有効性が向上してくことを祈念しております。本当にありがとうございました。


内部質保証の進展について

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天狗先生

 2018年度に受審した機関別認証評価から2年が経ちました。本学では更なる内部質保証の向上に向け、2019年度から新たに「モニタリング」と「レビュー」を基本とした自己点検・評価を進めています。 

                         ブログ25

 「モニタリング」は、大学基準協会の点検・評価項目に加えて、本学の中期計画や事業計画に関する指標を用いて行います。そこでは、特徴的な取り組みや顕著な成果を「長所・特色」として抽出しています。また、現状と指標の目標水準が大きく乖離しているものは「問題点」として抽出し、改善に向けた計画を確認しています。報告書の様式については、従来の現状説明や全体まとめを割愛し、最新の状況に関する変化点を中心として「長所・特色」、「問題点」の2項目だけで構成することにより、各分野の成果や課題をコンパクトに表現するよう改訂しました。これにより、報告書の分量は2018年度比で1/3程度となり、各分野における報告書作成の効率化を図ることができました。成果や課題がより明確になり、報告書に目を通しやすくなったためか、自己評価委員会における質問数や発言数が以前よりも増し、議論が活発に行われるようになりました。一方で、現状説明を割愛したことで、大学全体の状況が見えにくくなったという意見もあり、2年目となる2020年度からは「長所・特色」、「問題点」に加えて、「その他」の項目と概況記入欄を設けて、情報量と効率性のバランスを調整しています。          

次に、既存の複数年を通した全体総括とは別に、単年度のテーマ別で実施する「レビュー」を開始しました。年度ごとに定めたテーマについて重点的な点検・評価を行い、中期的な課題を抽出することを目的としています。2019年度は「学習成果の把握・評価・活用の現状と今後の課題」をテーマに、学習成果検証に関わる本学の取り組みを振り返り、中期的な課題として、学習成果の検証方法の改善と、アセスメント・ポリシー策定の必要性を提起しました。この提起を受け、2020年度の自己評価委員会では、全学レベル、学位プログラムレベル、授業レベルの3層におけるアセスメント・ポリシーの議論を開始しました。なお、2020年度のレビューは、本学の強みである社会連携・社会貢献をテーマとして実施しています。

以上の「モニタリング」と「レビュー」をはじめ、外部評価や認証評価等における指摘事項に対する改善状況をとりまとめたもの、および大学基礎データ、基礎要件確認シートを合わせて、毎年度の自己点検・評価報告書としています。例年12月に、これを自己評価委員会から学長に報告し、学長より特に優先して改善を求める事項について改善実施要求が出されます。自己評価委員会では改善実施要求への対応方針を確認し、次年度の自己点検・評価活動につなげるという確実な改善・向上の仕組み(クロージング・ザ・ループ)を継続しています。

現時点での「モニタリング」と「レビュー」導入の成果としては、以下の3点が挙げられます。まず、「モニタリング」による点検・評価を効率的に行うことで、重要課題に関する「レビュー」を並行して実施することが可能となり、「モニタリング」による単年度の課題と「レビュー」による中期的な課題を抽出するに至りました。さらに、「レビュー」を起点とした課題の解決(アセスメント・ポリシーの策定等)に着手しています。

 なお、自己点検・評価報告書はこれまで毎年公開していましたが、2019年度より学内公開に留めることとしました。これは、学内の文脈での詳細な点検・評価と改善に重点を置き効率化したことにより、報告書が直近の総括的な自己点検・評価報告書の知識を前提とすること、また中期計画や事業計画を評価対象としたことで、報告書に学内情報等が含まれるためです。毎年度の大学基礎データは引き続きホームページで公開しています。

 

本学の内部質保証に関する取り組みについては、引き続きホームページやブログで情報発信して参ります。今後ともご支援、ご協力を賜りますようどうぞよろしくお願い致します。

大学コンソーシアム京都FDフォーラムでポスター発表しました

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天狗先生

 大学コンソーシアム京都が220日(土)に開催した「第26FDフォーラム」のポスターセッションにおいて、「モニタリングとレビューに基づく内部質保証システム」をテーマとして、大学評価・IR室副室長の鳥居朋子先生より発表を行いました。

 当日はオンライン上での開催となりましたが、ポスター発表には70名近くのご参加がありました。

大学コンソーシアム京都FDフォーラムトップ


 発表では、本学の内部質保証の特長や第3期認証評価(2018年度受審)で長所が付された内容について、「内部質保証組織関係図」を用いて紹介しました。また、認証評価受審後に定めた新たな自己点検・評価活動の中期方針(2019年度~2025年度)の概要を紹介した上で、新たな取り組みのひとつである「モニタリングとレビュー」について説明しました。効率的なモニタリングによる短期的な改善計画の整理と、テーマを定めたレビューによる中長期的な課題の抽出により、メリハリをつけた内部質保証の推進を行っている点については、参加者からも積極的な質問が寄せられました。

 最後に、鳥居先生からは、学外からの評価やご意見を踏まえて、この内部質保証システム自体の検証も進めることが重要であるとの締めくくりがありました。

 皆さま、ご参加ありがとうございました。


 当日のポスターはこちらからご確認頂けます。

 2021年2月20日(土)FDフォーラム発表ポスター