この頃の大学評価・IR室

山形大学第3期IR担当者向け実践プログラムを受講しました

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天狗先生

20215月から9月まで、山形大学が開講するIR担当者向け実践プログラムを受講させていただきました。第3期となる本プログラムは、コロナ禍であることもあり、全てオンラインで行われました。いろいろな大学のIR担当者とともに学ぶ機会を得られたのはありがたいものでした。

授業はオンデマンド型授業とリアルタイム授業を組み合わせた形式でした。IRの定義や考え方、IR担当者に必要な知識・技術を学ぶ入門講座をはじめ、他大学のIR分析事例を学ぶ講座やデータマネジメント、データ分析などの実習を受けました。また、月1回の頻度で行われるリアルタイム授業では、データ分析の結果を報告するなど、効果的に情報を提供するためのプレゼンテーションを行いました。

入門講座で驚いたことは、IRとは、という問いに対して、誰に聞くかで異なるということでした。異なる解釈があることを踏まえ、講義で紹介された内容を自分なりに理解することで、よい大学を作るためにできるサポートについて考えていきたいと思いました。

データマネジメントの実習では、ExcelRPower BIなどを用いて、データの変形や結合、集計、可視化等を行いました。Rを使ったことはありますが、都度調べながら行っていたので、体系立てて学ぶことができてよかったです。学んだことを徐々に実務に活用し、再現性や効率性など、先を見据えたデータマネジメントをしていきたいと思います。

他大学のIR分析事例では、それぞれの大学の特徴、IR組織の沿革や体制、分析事例が紹介されました。それぞれの大学は設置形態や規模等が異なるため、自分の大学と違いを認識しつつ、応用できる部分を考えていく必要があると感じました。紹介された事例のなかで印象に残っていることの一つは、コミュニケーションなしではIRのサポートという機能が有効に活用されないということです。データを情報に変換するため、分析背景の理解や目的を共有するコミュニケーションを意識して取り組みたいと考えています。

プレゼンテーションでは、全員同じデータを用いた分析結果を報告するため、それぞれの分析の視点・考え方や発表の構成、スライドの工夫など、自分と異なる部分がわかりやすく、とても参考になりました。

本プログラムで学んだことを基礎として、適切な課題の認識や設定、データの収集・分析、わかりやすい情報提供を行い、本学の意思決定や継続的改善をサポートしていきたいと思います。

(報告者:船越)

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山形大学OIRE Webサイト:https://ir.yamagata-u.ac.jp/