Association for Institutional Research (AIR) Forum 2019に参加しました
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少し前のお話になりますが、2019年5月に米国コロラド州デンバーのコンヴェンション・センターで開催されたAssociation for Institutional Research (AIR) Forum 2019に参加しました。写真の通り、街のアイコンでもあるBig Blue Bearが会場の中の様子を覗き込んでいます。今回は「IR/IE Engaging with Policy: An International Perspective」というテーマのImpact Sessionにお招きいただき、パネリストの一人として登壇しました(2019年5月28日)。AIRは北米の最大規模のIR専門協会で、設立から半世紀以上の歴史を持ちます。筆者は2003年からたびたび参加していますが、近年は米国だけでなく、ヨーロッパやアジア、オセアニアからも多くのIR関係者がForumに集い、2,000名近い参加者が情報共有やネットワーク形成を進めています。
司会者らとの事前の打ち合わせで、配布資料やスライド資料等を使用した一方的な報告にはせず、対話的なセッションにしましょうということになりました。口頭の説明のみで、諸外国とは異なる日本の高等教育セクターの状況や主要な政策的課題、IRの現状などをお伝えするのはハードルが高かったのですが、なんとか役目を果たしほっとした次第です。自大学の取り組み等の情報を事前に提供して下さった関係者のみなさまに御礼申し上げます。
セッションでは、高等教育機関の改善を促すIRの役割に関するオーストリア、南アフリカ、アメリカ、日本からの報告に続き、フロアから、高等教育のランキングをめぐる状況や、IRにおける有効なリーダーシップ、データの管理・保護にかかわる質問等が出されました。活発な議論や質疑応答の様子から、このテーマに対する関心の高さがうかがえました。2020年のAIR Forumは、ルイジアナ州ニューオーリンズでの開催が予定されています。
(報告者:鳥居朋子)
参考:AIRのウェブサイト