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2019年6月読書会「ある女性兵士の自伝」謝冰瑩を読む

永井 英美 氏(立命館孔子学院中国語講師)

時間:12:30~14:30

場所:立命館孔子学院図書室

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読書会は原則、隔月で偶数月に開催します。中国の短編小説を日本語訳で読んで感想を語り合い、また作者について学び合います。
中国の小説に興味がある方、本を読むのが好きな方、読書会を通して中国の文化や歴史についての興味や知識を深めるとともに、
楽しみながら勉強を続ける仲間を見つけてみませんか?


作品紹介(冒頭)

痩せた二人の男が担ぐ駕籠に乗せられて、一歩一歩、二年ぶりの故郷に近づくにつれ、心は重くなるばかりだった。  「鳴叔、もうじきね」、翔が後ろの駕籠から声をかけてくる。  「うん・・・・・・」  茶店を過ぎるとそこはもう小さな繁華街で、あの特別高大な新築の家、つまり私の家までは、もう半里もない。  知り合いに見つからないよう、急いで深く顔を伏せた。初めて見るあの新築の我が家を遠くに認めたとき、耳元でかすかだが、沈痛な声がしたように思った。


作者紹介

謝冰瑩(1906-2000)
湖南省生まれ。本名・謝鳴崗。代々の読書人の家柄に生まれ、幼時より四書五経を学ぶ。26年、革命思想に目覚め、旧式結婚を逃れるためにも武漢の中央軍事政治学校に入学、女性部隊に配属されて北伐に参加。武漢政府の崩壊に先立ち、女性部隊も解散、やむなく故郷に帰った後、結婚を拒んで監禁される。三度の逃亡の企ても失敗するが、嫁いだ後、夫に離婚を迫って成功、その顛末を含め作者の前半生の自伝が「ある女性兵士の自伝」である。


テキストについて

現在、二玄社『中国現代文学珠玉選[小説3]』所収の作品を順に読んでいます。
テキスト購入費は参加者負担ですが、現在絶版となっておりますので、前日まで、もしくは当日の開始30分以上前にお越しくだされば、事務局で作品のコピーをお渡しできます。図書館や古書をご利用いただいても結構です。


定員

15名程度(要事前申込)


参加費用

無料


お申し込み方法

電話、FAX、メール(宛先:koza@st.ritsumei.ac.jp)にて前日までにご予約ください。
※お申込の際は、①お名前(氏名・フリガナ)、②連絡先(電話番号、メールアドレス)、③参加ご希望の講座名・日程を明記ください。

※画像をクリックすると詳細(PDF)が表示されます。
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