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第174回中国理解講座 「帝国辺境の町——秦の地方統治の実相——」

鷹取祐司 氏(立命館大学文学部教授)

時間:13:30~15:00(13:00~受付開始)

場所:立命館大学衣笠キャンパス洋洋館2階立命館孔子学院講義室&オンラインライブ配信

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講座概要

  2002年、中国湖南省の西北辺にある龍山県里耶鎮という所で秦始皇帝時代の木簡(里耶秦簡)約38000枚が発見された。木簡は、秦代の洞庭郡遷陵県の役所の空井戸に廃棄されていたものである。
 始皇帝の前221年に天下統一を果たした秦は、もともと今の西安の西方に位置しており、前4世紀から東方進出を本格化していた。里耶秦簡が発見された地域は、前277年頃に、長江流域を支配する楚から奪ったようである。この地を支配下に入れた秦は、統一直前の前222年、ここに遷陵県を設置して直轄統治を開始した。
 里耶秦簡はそのほとんどが遷陵県で作成・使用された官文書であることから、この木簡を分析することで、当時の遷陵県の居住者の構成や行政組織、さらに統治の実態が明らかとなってきている。本講座では、この里耶秦簡を用いて、今から2200年前に秦帝国がその辺境の町をどのように統治したのか見てゆくことにしたい。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の為、参加の際、以下の事項についてご理解ご協力をお願いします。
1.ご自宅または職場を出られる前に検温を実施してください。発熱や風邪の症状等体調不良がある場合は、参加をお控えください。
2.施設内(教室内)は必ずマスクを着用してください。また、間隔を空けての着席にご協力ください。
3.教室への入室前に、トイレで石鹸での手洗いをおこない、アルコール消毒をお願いします(消毒液は教室に用意)。
4.施設・教室内での大声での会話、至近距離での会話はお控えください。
5.施設・教室内での食事はお控えください。空き缶、ペットボトルなどのゴミは施設内のごみ箱に捨てずに必ず各自でお持ち帰りください。
6.教室の換気のため、適時休憩を取ることがございます。ご協力お願いします。



講師紹介

鷹取祐司 氏(立命館大学文学部教授)

1965年岡山県生まれ。1995年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。
2006年立命館大学文学部助教授、2011年より現職。
専門は中国古代史、特に簡牘資料を用いた秦漢時代の法律・制度の研究。
単著に『秦漢官文書の基礎的研究』(汲古書院 2015年)、共著に『概説中国史 上』(昭和堂 2016年)、『岩波講座 世界歴史 第5巻 中華世界の盛衰 〜4世紀』(岩波書店 2021年)等がある。


定員

教室:20名 オンライン:70名(要事前申込)
※オンライン受講一次募集35名・二次募集(5/6AMより)35名


参加費用

無料


お申し込み方法

【注意】教室受講とオンライン受講はフォームが異なります。
講座名の前に【教室受講】【オンライン受講】と記載がありますので、希望される方を選んでお申込みください。

申込ボタン(文化イベント)

※お電話及び窓口でのお申込みはお受けできません。
※お申込み後のキャンセルは、受付メール内にあるキャンセル専用URLからキャンセルをしてください。(お電話でのキャンセルはお受けできません。)
※オンライン聴講をお申込みいただいた方には、前日までに孔子学院事務局から参加方法・Zoomへの招待メールをお送りします。 もし当日になっても届いていない場合は事務局(koza@st.ritsumei.ac.jp)までご連絡ください。


会場のご案内

立命館大学衣笠キャンパス交通アクセス:https://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/kinugasa/
キャンパスマップ:(洋洋館:12番)



※画像をクリックすると詳細(PDF)が表示されます。
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