これからの講座・イベント

第112回中国理解講座 「日中医薬の歴史~日本医療エキス剤と中国の医聖・張仲景~」

梁 永宣 氏(兵庫医科大学中医薬孔子学院副学院長)

時間:10:00~11:30 (9:30~受付開始)

場所:立命館孔子学院講義室

中国理解講座は、中国の文化、社会等に関する様々なテーマについて、年数回、土曜日等に立命館孔子学院講義室等にて開催しています。
どなたでも無料でご参加いただけます。


※本講座は、定員に達したため、募集を締め切りました。

講座概要・講師紹介

■概要

中国古代の薬剤には様々な種類がありますが、商朝(BC1600-BC1046 )の伊尹が「湯剤」を発明しました。日本では、最初にエキス剤が作られたのは、昭和18年。(国立東亜治療学研究所、初代所長:板倉武博士)そして、昭和25年頃に初めて聖光園細野診療所(京都)にてエキス製剤化し治療に使用しました。その後、昭和32年に小太郎漢方製薬(株)が一般用漢方エキス剤を発売、その10年後にようやく健康保険(薬価基準)に漢方エキス剤6品目が初収載されました。昭和51年には漢方エキス製剤44処方、昭和57年までに148処方が薬価基準に収載されています。
現在、日本で医療保険に適用されている漢方製剤148種類の出典のうち、中国処方が85.14%を占めています。その中でも、とりわけ後漢時代の張仲景(150-219)が大きく影響しています。
中国古代から、日本の現代に至るまで、漢方エキス材の歴史を紐解きながら、皆さんにおなじみの漢方と中国古代の偉人との繋がりについてお話しします。最後には、簡単なツボを紹介し、皆さんと一緒に実践したいと考えています。

■講師紹介

1985年 北京中医薬大学卒業
1991年 同大学 修士
2006年 同大学 博士号取得
1999年~2008年 北京中医薬大学基礎医学院医学史教室 准教授
  2008年~現在   同教室 教授
2009年~2015年 北京中医薬大学 図書館副館長•館長
2013年11月~現在  中国中華医学会医史学分会主任委員(会長)
2015年8月~現在  学校法人兵庫医科大学中医薬孔子学院副学院長





戻る

Archive