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2024年10月読書会「髪の話」魯迅を読む
永井 英美 氏(立命館孔子学院中国語講師)
時間:12:30~14:30
場所:立命館孔子学院AVライブラリー(図書室)(国際平和ミュージアム3階)
読書会は原則、隔月で偶数月に開催します。中国の短編小説を日本語訳で読んで感想を語り合い、また作者について学び合います。
本を読むのが好きな方、現代中国の小説に興味がある方、読書会を通して中国の文化や歴史についての興味や知識を深めるとともに、
楽しみながら勉強を続ける仲間を見つけてみませんか?
※感想を話し合いますので、事前に作品を読んでご参加ください。
作品紹介(冒頭)
日曜日の朝、私は日めくり暦のきのうの分をはいで、きょうの分をつくづく眺めてから、《ほほう、十月十日――きょうは双十節だったのか。ここには何も書いていない》と言った。
ちょうど先輩のN氏が、遊びに来てその場にいたが、それをきくと不機嫌になって、
《やつらが正しいんだ。やつらが記憶していないからって、きみがどうするというんだ。きみが記憶していたからって、それがどうしたんだ》
このN氏というのが、もともと偏屈なところがあって、しょっちゅう、つまらぬことに腹を立て、非常識なことを言う人である。そんなとき私は、だいたい勝手にしゃべらせておいて、こちらは口をはさまない。そうすると、ひとりで言いたいだけ言って、それでおしまいになる。――
作者紹介
魯迅 ろじん (1881 – 1936)中国の文学者、思想家。本名、周樹人。字、予才。ほかに多くの筆名がある。少年の頃祖父の失脚で貧窮を体験。光緒 28 (1902) 年日本に留学、医学を志したが文学の重要性を痛感し、帰国後、1918年短編小説『狂人日記』で作家として出発、以後代表作『阿Q正伝』をはじめ、多くの小説、随筆、評論を発表、外国文学の翻訳、紹介にも努め、中国近代文学の祖となった。その作品に一貫しているのは、民族の将来を憂い、民族精神の改革を説く姿勢である。反動政府を逃れ、27年からは上海に妻の許広平と定住、30年左翼作家連盟発足後はその指導者となり、民族統一戦線のため不屈の論陣を張ったが、過労で倒れた。短編小説集『吶喊 (とっかん) 』『彷徨』。 38年に全集が編まれている。(『ブリタニカ国際大百科事典』「小項目事典」より)
テキストについて
現在、岩波文庫『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇 (吶喊)』魯迅著 竹内好訳 定価792円(ISBN9784003202524)所収の作品を順に読んでいます。(テキスト購入費は参加者負担となります)1回参加してからテキストを購入したいというお試し参加も歓迎します。事務局にご相談ください。
定員
10名程度(要事前申込)参加費用
無料お申し込み方法
電話、FAX、メール(宛先:koza@st.ritsumei.ac.jp)にて前日までにご予約ください。※お申込の際は、①お名前(氏名・フリガナ)、②連絡先(電話番号、メールアドレス)、③参加ご希望の講座名・日程を明記ください。
※画像をクリックすると詳細(PDF)が表示されます。