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2025年度「孔子学院の日」記念 中国映画講演会「映画『ライオン少年』から見る中国の文化と社会」
加部 勇一郎 氏(立命館大学食マネジメント学部准教授)
時間:13:00~15:20(12:30~受付開始)
場所:立命館大学衣笠キャンパス 平井嘉一郎記念図書館シアタールーム
「孔子学院の日」を記念し、今年度は9月27日(土)に中国映画『ライオン少年』上映&講演会を開催します。
上映作品
『ライオン少年』(日本語字幕版)原題 :雄獅少年
制作年 :2021年
制作国 :中国
上映時間:105分
作品紹介
中国の田舎町に暮らす貧しい少年は、獅子舞バトルで自らの人生を切り拓く――!中国公開時に空前の大ヒットを飛ばし、2021年度公開作品の映画満足度ランキング第一位を獲得。
格差社会の底辺でもがく少年チュンの成長を熱く激しい獅子舞バトルを通して描き、誰もが流した衝撃作!中国のみならず世界のアニメ―ションの常識を覆した超絶クオリティのCGアニメーション――魂が震える最高のクライマックスがあなたを待っている!
あらすじ
片田舎で出稼ぎをしている父母の帰りを待つ貧しい少年チュンは、ある日、華麗な獅子舞バトルで屈強な男を倒した、同じ名前の少女チュンから、獅子頭を譲り受けた。チュンは、ちょっぴり情けない仲間のマオやワン公と獅子舞バトル全国大会を目指すことを決意する。飲んだくれの元獅子舞選手チアンを口説き落として師匠に迎え、その妻アジェンの励ましを受け、特訓の日々を送る。しかし、大会目前でチュンの父が病に倒れてしまう。一家を支えるためにはチュンが出稼ぎに行くしかない。大都市での労働は夢を追う時間もないほどに過酷だった。疲れ果てたチュンの前に、あの少女が再び現れた――。
講演概要
中国のアニメーション映画『ライオン少年』(孫海鴻監督、2021)は、片田舎に暮らす気弱な若者が、獅子舞バトルを通じて、大きく成長する物語です。良き仲間や師匠と出会い、厳しい修行をクリアし大逆転するさまは、日本の少年漫画の王道をなぞるかのようでもあり、また時折さしはさまれる「笑い」からは、香港映画の風合いが感じ取れるかもしれません。中国獅子舞のチャーミングかつダイナミックな動きからは、中国のアニメーション技術の高さをうかがい知ることができます。会場では、中国のアニメーションの歴史と現状を概観した後、「子ども」「獅子舞文化」「都市と農村」などの要素について解説を加えます。そして物語の細部や観客の反応などを取り上げながら、この映画をより深く読み解いてゆきます。
講師紹介
加部 勇一郎 氏(立命館大学食マネジメント学部准教授)1973年埼玉県に生まれる。専門は中国文化と中国文学。