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第124回中国理解講座・現代中国語シリーズ②「対照言語学からみる意味拡張・意味変化の方向性」

夏 海燕 氏(神奈川大学外国語学部・特任助教)

時間:10:00~11:30 (9:30~受付開始)

場所:立命館孔子学院講義室

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中国理解講座は、中国の文化、社会等に関する様々なテーマについて、年数回、土曜日等に立命館孔子学院講義室等にて開催しています。

★参加無料・事前申込制 (定員:30名)

講座概要・講師紹介

■講座概要

言語表現を見ていくと、面白い現象が観察される。我々はお茶も要求も「飲み」、飯もパンチも「食い」、飴も辛酸も「舐める」ことができる。また日本語の「みる」は視覚動詞として使われる時、「テレビをみる」「景色をみる」のように特定の価値判断とは結び付かず、意味的に中立的であるが、意味拡張に伴い、<ある出来事を経験する>という意味で使用される時は、「憂き目・痛い目・ひどい目・辛い目をみる」や「ばか・泣き・恥をみる」のように、ほとんどが被害性を帯びている。これはいわゆる意味の「堕落的傾向(pejoration)」にあたる言語現象だろうか、なぜこのような変化が生じたのか、と不思議で仕方なかった。日本語や中国語などの多言語データに基づき、対照言語学の立場から、このような意味拡張、意味変化に見られる非恣意的な一方向性を検証する。


■講師紹介

講師写真1983年中国湖南省生まれ、中国湖南師範大学外国語学部日本語学科卒業、中国国立中山大学大学院外国語研究科修士課程修了。2008年日本政府国費留学生として来日。神戸大学大学院人文学研究科博士課程修了。博士(文学)。湖南師範大学助教、日本学術振興会特別研究員DC2(神戸大学大学院人文学研究科)、日本学術振興会特別研究員PD(東京大学人文社会系研究科)を経て、現職は神奈川大学特任助教。著書に『動詞の意味拡張における方向性—着点動作主動詞の認知言語学的研究』(ひつじ書房)、『日中対照言語学』(共著、南開大学出版社)などがある。

お申し込み方法

ホームページ「文化イベント講座受講申込フォーム」からお申込みください。

※お申込み後のキャンセルは、受付メール内にあるキャンセル専用URLからキャンセルをしてください。(お電話でのキャンセルはお受けできません。)

※画像をクリックすると詳細(PDF)が表示されます。


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