
「今」と「これから」の国際関係学部生の学生生活をよりよいものにするための自治会での活動は、どれも印象に残っています。
山口詩乃 さん
国際関係学部 3回生
入学当初から国際関係学部自治会で活動する現在3回生の山口詩乃さんにその活動内容や活動を通して感じる国際関係学部の良さについてお話を伺いました。
立命館大学 国際関係学部を志望した理由や入学前に学ぼうと思っていたことを教えてください。
山口中学生時代に、オーストラリアでの1週間のホームステイを経験したことから、海外に関心を持つようになりました。特に、国際機関や国際政治分野に関心があり、どうしたら世界の人びとは平和に暮らすことができるのだろう、と漠然と考えるようになりました。立命館大学国際関係学部では、国際機関に関する講義を受講することができ、分野も多岐にわたることから、自身の関心について多角的なアプローチをすることができるのではないかと考え、志望しました。
また、2回生から選択することのできるプログラムに国際公務プログラムがある点も、国際関係学部を志望した理由のひとつです。家族に公務員がいたこともあり、幼い頃から公務員という職に魅力を感じていました。このプログラムでは、同じ公務員という職を目指しそれに関心のある学生が集まり、少人数制の講義で憲法や政治学、国際法などについて学ぶことができるという点が魅力的でした。
国際関係学部自治会とはどういう組織ですか。
山口国際関係学部自治会は、端的に言えば国際関係学部生の力で国際関係学部での学生生活をよりよいものにするために活動している団体です。これには2つのアプローチがあります。1つ目は、企画の実施や情報の提供等を通じて、学生生活をより豊かなものにするという役割です。例えば、国際関係学部は留学生も多く在籍しているので、学生間の交流を促進するようなスポーツイベント、クリスマス等の季節に関するイベントの企画立案、プログラム選択や新入生に向けた情報誌の発行等も行っています。2つ目は、学生の声を先生方や職員さんに伝えるという活動です。もちろん学部生だけでは解決できないものもあります。こうしたものに対しては、国際関係学部に伝え、話し合うことでより良くするためにはどうすればいいのか、ということを考えています。
自治会での活動で印象に残っているものを教えてください。
山口入学当初からこの活動に携わっているため、全部です(笑)しかし具体的に挙げるとするならば、以下の2つの活動です。
1つ目は自身が企画立案・運営すべてに携わったゼミ相談会です。1回生次はアンケートの収集・分析に関わる部署に所属していましたが、この活動の中で、多くの学部生が3回生から始まるゼミ(専門演習)のクラス選択に不安を感じているということが明らかになりました。実際、私自身が2回生になるとこれまでの学びの集大成となるゼミの選択について不安を持つようになり、ゼミについての情報を集める機会として、フォーラム形式のゼミ相談会を開催しようということになりました。短い期間でしたが先生方やゼミ生に協力いただき、企画立案から実施まで行うことができました。一度に多くのゼミの話を聞くことができるということで、たくさんの学生が参加し、ゼミの先輩との相談が活発になされていました。学生のニーズに応えることができ、「今」の国際関係学部生に還元することができたと、とても印象に残っています。
2つ目は毎年行われている五者懇談会です。五者懇談会とは国際関係学部の教学・施設・学生生活等における課題について、先生方、職員さん、自治会とで改善に向けた協議を行う場です。これに向けて、学部生からアンケートを収集・分析し、個別の課題について現状やその原因、改善策をまとめます。とても大変ですが、学生生活が少しでも良くなったと実感できるときはとてもやりがいを感じます。今年度は学部の目玉の授業であり、多くの学部生が世界のリアルを体験することができる「グローバル・シミュレーション・ゲーミング」の授業をよりよくできるのではないかと考え、学生実態を基にした改善策について協議し、次年度の改善に繋げる話をすることができました。
このような「今」と「これから」の国際関係学部に貢献できたのではないか、様々な人の協力のもとで活動できた、と感じられた活動はとても印象に残っています。
自治会での活動を通じて感じる国際関係学部のおすすめを教えてください
山口まずは、国際関係学部には、政治学や経済学、法学、文化など、幅広い分野に関して専門的に学ぶことができる講義があるという点です。特に関心のある分野がなくても、様々なことについて学びながら自身の興味のあることをみつけ、それに対して理解を深めていくことができます。関心のある分野はもちろん、幅広く学ぶことで、より多角的に考えることができます。
次に、国際関係学部はまさに「世界の縮図」であるという点です。先に述べた幅広い分野について学ぶことができるという点もそうですが、在籍している学生も多様なバックグラウンドを持っています。出身ももちろんですが、興味関心も多様であり、それぞれの学生がそれぞれの「やりたいこと」について、全力で取り組んでいます。
最後に、私たちの学生生活を支え、また応援してくださる先生方がいるという点です。国際関係学部の先生方は、やりたいことに対して真摯に向き合い応援し、学生の声を聞いてくださいます。
国際関係学部を志望する受験生に対してメッセージをお願いします。
山口国際関係学部には、様々なバックグラウンドを持った学生・先生方が在籍し、関わり学ぶ中で自身の視野を広げることができ「新しい自分」を知ることができると実感しています。国際関係学部に入学した際には、ぜひ国際関係学部自治会を頼ってくださいね。
2023年11月更新
MORE INTERVIEWS
-
学生同士や大学と学生との間を繋ぐ「国際関係学部自治会」での活動。3回生からは学部だけでなく大学全体に関わる学生団体でも活動しています。
藤澤 海音
国際関係学専攻 3回生2025.3.14
studentlife|academics|ir_major|
-
戦争や貧困のない社会を実現するには、人々が「社会はどうあるべきか」に関心を寄せ続けることが不可欠と思い、取材や報道を通じてその一端を担える記者を目指しました。
高田 みのり
中日新聞社(2016年3月卒業)2025.3.14
alumni|
-
「国際関係学×言語」で日米をつなぎたい- 私が挑んだJDPの4年間とグローバルな未来
稲田 実々
アメリカン大学・立命館大学国際連携学科 4回生2025.02.25
studentlife|academics|studyabroad|jdp|
-
自身の経験を元にキャリア・心理の両面から従業員支援を行う会社を起業。国際関係学部での学びが今の海外事業展開の土台になっていると強く感じます。
福井 千春
Veap Japan株式会社 代表取締役/公認心理師(2009年3月卒業)2025.2.21
alumni|
-
国際関係学部の魅力は学ぶことや挑戦することに対して一生懸命な人を、決して嘲笑しないこと。学生同士の興味や進路の方向性が異なっていたとしても、互いに尊重できる環境でした。
岡田 二朗
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)ヨルダン事務所 プロジェクト開発・報告担当官(2012年度卒業)2025.1.14
alumni|
-
「人事」のキャリアを積む中で、学生時代の「海外で仕事をしたい」という思いは変わらず、ベトナムで日系企業を人事労務の面からサポートする会社を起業。
豊田 英司
アジアゲートベトナム 代表(1997年3月卒業)2025.1.14
alumni|