1. TOP
  2. イベント(開催案内)
  3. 大阪・京都文化講座【立命館アカデミックセンター主催】

文学部校友会イベント

大阪・京都文化講座【立命館アカデミックセンター主催】

  • 日時:2023年10月2日(月) 14:00~講義・配信開始
  • 場所:京町屋(船鉾町会所)での対面式講義、またはライブ配信(ZOOMウェビナー)
大阪・京都文化講座
【関西モダニズムとその周辺-明治末期から大正・昭和前期の生活文化と芸術と景観】

1.「大阪・京都文化講座」概要
 立命館アカデミックセンターでは、卒業生をはじめとする社会人の皆さまの「知りたい!学びたい!」に応えるアカデミックな公開講義「立命館オンラインセミナー」を開講中です。今回は、立命館大学と大阪大学の文学部教員・研究者によるONEテーマリレー講座『大阪・京都文化講座』(本年10月開講)をご紹介します。本講座は、京町家でハイブリッド開催(オンライン+会場)です!懐かしい先生の講義を風情のある京町家で受講してみませんか?「会場」ご参加の方にはお茶菓子のサービスがあります!

--- 大阪・京都文化講座【関西モダニズムとその周辺 -明治末期から大正・昭和前期の生活文化と芸術と景観】 募集概要 ---
 1920年代から30年代の関西は、東京を凌ぐ経済力を有した「大大阪」を中心に、「モダン」な都市文化の時代を謳歌します。都市とその近郊には、近代的な住宅やビルが次々と建ち、衣食を含む人々の暮らしは大きく変わりました。宝塚歌劇のような新しい芸術文化が人気を博したのもこの頃です。また、文学は人々の意識の変化を敏感にとらえ、斬新な作品を生み出しました。そしてその予兆は明治末期から見られました。講座では、関西モダニズムの活力あふれる生活文化と芸術、そして景観を、さまざまな視点から読み解きます。


2.各講座の詳細情報(全8回)
【第1回】"大大阪モダニズム"の再発見 交錯する都市文化と美術
大正14年、東京市を抜き世界第6位の巨大都市「大大阪」となった大阪市では、最新の都市計画が進められるとともに、街が活況を呈してモダンな文化芸術が栄えました。近年、それを"大大阪モダニズム"と呼び、再検証する動きがさかんです。本講義では、画家や美術作品を中心に「大大阪」誕生に際しての社会的、文化的な問題をあげつつ、阪神間のモダニズムとは異なる、ユニークな"大大阪モダニズム"の世界に迫ります。
 〔日程〕2023年10月2日(月)14:00~15:40
 〔講師〕橋爪 節也(大阪大学 名誉教授)
 〔申込期限〕2023年9月28日(木)23:59
20231002-1
【第2回】欧米かぶれの和製モダニズム美術考 老いて故郷・関西で顧みること
欧米の近代美術批評史を「研究」しつつ、同時代美術には自身で「批評」実践を。――二刀流をかく志した若い時分から私が頼んできたのが、「モダニズム」でした。これを鍵語としてこの国の、わけても高卒以前/中年以降のわがホームたる関西の、避けてきたのかもしれない近現代美術を扱います。すでに老境にある者には挑戦であり、かつ僥倖。基本はやはり批評史で、そこに自伝的要素さえを加味して、「物語」ることになるでしょう。
 〔日程〕2023年10月16日(月)14:00~15:40
 〔講師〕上田 高弘(立命館大学文学部 教授)
 〔申込期限〕2023年10月12日(木)23:59
20231012
【第3回】新聞小説のモダン 藤沢桓夫が描いた大阪
藤沢桓夫は20世紀の大阪を代表する作家です。純文学と通俗小説の垣根を超えて活躍し、織田作之助、司馬遼太郎、田辺聖子ら多くの後進に慕われ、「大阪文壇の大御所」と呼ばれました。今回の講義では、その藤沢の新聞小説を取りあげます。藤沢は1930~50年代に、大阪の新聞を中心に、地元を舞台にした小説を数多く書いています。流行作家は、戦前・戦中・戦後の都市をどのように描いたのでしょうか。一緒に確かめていきましょう。
 〔日程〕2023年10月23日(月)14:00~15:40
 〔講師〕斎藤 理生(大阪大学大学院人文学研究科 日本学専攻 教授)
 〔申込期限〕2023年10月19日(木)23:59
【第4回】関西の明治期沿岸防禦 由良要塞と舞鶴要塞
黒船によって開国させられた日本は、明治期に重要湾口や海峡の守りを本格化させました。関西エリアでは、大阪湾防禦のため紀淡海峡の由良要塞(和歌山側と友ヶ島、及び淡路島)が明治20年代から、鳴門海峡の鳴門要塞(後に由良要塞に編入)と海軍の舞鶴軍港防禦のための舞鶴要塞が明治30年から築城され始めます。講義ではこれら要塞の概要、建造物(モノ)としての価値、関わったヒト、そしてグローバルな歴史的文脈について解説します。
 〔日程〕2023年10月30日(月)14:00~15:40
 〔講師〕唐澤 靖彦(立命館大学文学部 教授)
 〔申込期限〕2023年10月30日(木)23:59
20231030
【第5回】昭和モダンと宝塚
大正末期から昭和初期にかけてモダンという語が流行しました。現代的でごく新しいさま、とくに海外の文物を同時代的に取り入れることを指す言葉として用いられました。関西、とりわけ阪急沿線においても、都市と郊外の新しい文化を享受する「昭和モダン」の華が咲き誇りました。その代表が少女歌劇を擁する「宝塚」でした。本講義では、池田文庫が所蔵するさまざまな史料を通じて、宝塚の昭和モダンに触れていただきます。
 〔日程〕2023年11月6日(月)14:00~15:40
 〔講師〕正木 喜勝(公益財団法人阪急文化財団 学芸課長補佐)
 〔申込期限〕2023年11月1日(木)23:59
20231106
【第6回】梶井基次郎の歩いた京都
小説「檸檬」で知られる梶井基次郎は、大正8年に大阪の北野中学を卒業後、京都にある第三高等学校に入学します。青春時代を京都で過ごした梶井は、この地でモダニズムの潮流に触れ、芸術に対する感性や批評性を磨きました。本講義では「檸檬」の舞台となった大正期の京都を、当時のカフェ文化や学生の生活、電気都市としての側面、内国勧業博覧会や丸善に象徴される文化と教養の空間といった多様な側面から浮き彫りにします。
 〔日程〕2023年11月13日(月)14:00~15:40
 〔講師〕鳥木 圭太(立命館大学国際言語文化研究所 客員協力研究員)
 〔申込期限〕2023年11月9日(木)23:59
20231113
【第7回】パパママと呼ぶ子のママのアッパッパ グレン・W・ショウのみた阪神間のモダンな生活
グレン・W・ショウがアメリカから大阪に来たのは1913年のこと。それから六甲に移り住んだショウは、当時、上本町にあった大阪外国語大学で長く教鞭をとりました。コラムを書くのが得意で、阪急電車内の風景などを、軽妙な英語でスケッチしています。タイトルに掲げたような「俳句」を詠むなど日本語も達者。芥川龍之介を初めて英訳し、谷崎潤一郎とも親交がありました。そんなショウの少し皮肉な視点から、阪神間のモダンな生活とその独特の和洋折衷を探ります。
 〔日程〕2023年11月20日(月)14:00~15:40
 〔講師〕橋本 順光(大阪大学大学院人文学研究科 教授)
 〔申込期限〕2023年11月16日(木)23:59
20231120
【第8回】ウィリアム・メレル・ヴォーリズと彼が設計した建築ツアー
この講義では、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの足跡をたどるとともに、関西モダニズムの文脈で発見された風景であるヴォーリズ設計の建築についてお話したいと思います。そして、その後、ヴォーリズ設計の建築ツアーが、彼が意図していなかったかたちで、アニメ聖地巡礼を目的にされたツアーへと転調されてしまいながらも、同時に、それによってあらためて関西モダニズムの風景として「再発見」されていくところまでをご一緒にみていきたいと存じます。
 〔日程〕2023年11月27日(月)14:00~15:40
 〔講師〕遠藤 英樹(立命館大学文学部 教授)
 〔申込期限〕2023年11月23日(木・祝)23:59
20231127
3.参加費、お問い合わせ先
・参加方法: 会場(対面式講義)、またはオンライン(Zoomウェビナーを使用したライブ配信講義)
・受講料: ①会場〔1回〕2,000円、〔全8回一括申込(割引)〕12,800円
      ②オンライン:〔1回〕1,200円、〔全8回一括申込(割引)〕8,600円
・会場: 船鉾町会所(京都市下京区新町通綾小路下ル)
・お問い合わせ先: 立命館アカデミックセンター事務局(社会連携課内)  acr02@st.ritsumei.ac.jp