朱雀キャンパス

2016.01.01 NEWS

立命館総長新年のごあいさつ

 みなさま、明けましておめでとうございます。
 2016年がみなさまにとって、平和で、幸せな年となりますよう、心から祈念申し上げます。

 グローバル化の急速な進展とともに、世界の様々な場所・場面において、国境を越えた新たな協力や連携が育まれる一方、国・人種・宗教・文化などの違いによる摩擦や衝突などもまた繰り返されています。激動する国際社会において求められるのは、他者を理解する力とともに、自分の力で未来を切り拓こうとする強い意志、そして既成概念にとらわれない創造性を持つ人材です。

 立命館の建学の精神である「自由と清新」は、言わば「フリーダムとイノベーション」です。イノベーションは、立命館のDNAであり、立命館の改革の原点、グローバル展開の原点はここにあります。
 様々な課題を解決するためにイノベーションを生み出すことのできる人材の育成には、自分と異なる考えや立場の違う人が集う「多様性のある」環境が必要です。立命館は、これからも質の高い教育・研究を追求するとともに、アジア太平洋地域に位置する日本の大学として、歴史を誠実に見つめ、国際相互理解を通じた多文化共生の学園をめざし、教職員一同邁進してまいります。

 立命館大学と立命館アジア太平洋大学は、文部科学省2014年度「スーパーグローバル大学(SGU)創成支援」事業に選ばれました。また、2015年4月には「アジアのゲートウェイ」をコンセプトの一つとして掲げた立命館大学大阪いばらきキャンパスを開設しました。今年2016年には、大阪いばらきキャンパスに総合心理学部を開設、立命館大学と韓国・東西大学校、中国・広東外語外貿大学との「キャンパスアジア・プログラム」を常設化するとともに、食科学部(仮称)の開設準備、そして世界有数の研究大学であるオーストラリア国立大学(ANU)との共同学士課程設置に向けた準備も進めてまいります。

 「Creating a Future Beyond Borders 自分を超える、未来をつくる」
 この言葉は2020年に向けて、私たち立命館がめざす姿、ビジョンをあらわしています。
 様々な問題解決の前に立ちはだかる限界や制限を乗り超えて、自らの可能性をひろげ、新たな価値を生みだす。立命館に集う一人ひとりが、この思いを胸に、未来を切り拓く挑戦に、果敢に取り組んでまいります。

 本年も、立命館の挑戦にご注目いただければ幸いです。
 みなさまのご健康とご活躍をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。


2016年1月1日
学校法人立命館
総長 吉田美喜夫

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