オックスフォード大学と研究協力覚書を締結
7月25日、立命館大学総合科学技術研究機構古気候学研究センターと英国オックスフォード大学考古学教室は、地質学および考古学の一層の発展への寄与を目的に研究協力覚書を締結しました。今回の研究協力覚書は、堆積物からの純粋花粉抽出と、これを基にした14C年代測定を協力関係の下に行うもので、従来技術に比べてはるかに多様な堆積物の年代測定が可能となります。
オックスフォード大学のキーブル・カレッジで行われた協定締結式には、本学からは小西聡研究部副部長、中川毅古気候学研究センター長、北場育子同副センター長、山田圭太郎同専門研究員が、オックスフォード大学からは考古学教室長のジュリア・リー・ソープ教授、放射性炭素加速器ユニットのトム・ハイアム教授、同じくクリストファー・ブロンク・ラムジー教授が出席しました。
ジュリア・リー・ソープ教授はスピーチの中で「これまでオックスフォード大学と立命館大学は古気候学研究において多くの目覚しい研究成果を創出してきた。今後はこれを二者間のみならず広く全世界の研究者コミュニティに開放したい。この連携が考古学・古気候学の発展を大きく加速させることを期待している」と今回の協定に対する期待を述べられました。中川センター長は「今回の協定によって可能になる技術の応用範囲は極めて広い。地質学や考古学の多くの問題解決に資する意義深いものとなるだろう」と意気込みを語りました。
オックスフォード大学
英国オックスフォード市に在する。英語圏で最古の大学として、「Educating Leaders 800 Years(800年に及ぶリーダー教育)」を掲げ、長年に渡って世界のリーダーを輩出してきた世界屈指の名門大学。考古学分野においても2018 年度のQS 専攻分野別世界大学ランキングでトップに位置づけられている。