立命館グローバル・イノベーション研究機構（R-GIRO）の「Ⅳ.次世代人工知能と記号学の国際融合研究拠点」（プロジェクトリーダー：谷口忠大・情報理工学部教授）に参画の研究室が参加するロボット競技チーム「NAIST-RITS-Panasonic（※）」が、2019年12月19日（木）～21日（土）に東京ビッグサイトで開催した「ワールドロボットサミット（WRS）トライアル競技会2019」（主催：経済産業省（METI）、新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO））に出場。フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ（FCSC）の陳列・廃棄タスクで優勝、清掃タスクと接客タスクで準優勝を果たしました。
　FCSCでは、国内外の大学とグローバル企業で構成される10チームのロボットが、コンビニエンスストアにおける３つのタスク（陳列・廃棄、接客、清掃）のパフォーマンスを競いました。各競技には制限時間が設けられ、ロボットが正常に操作できる製品の数、清掃の最終状態、人間とロボットの相互作用がどれほど友好的で革新的だったかを指標に採点がなされました。
　陳列・廃棄タスクでは、おにぎりなど複数の商品を正確な位置に陳列し、お弁当などの廃棄対象の商品を陳列棚からボックスに回収する事に成功し、最高点を獲得しました。
　清掃タスクでは、トイレに散布された模擬尿の拭きとり、放置されたカップの除去に成功しました。接客タスクでは、場所概念に基づいてお店のレイアウトを効率的に学習し、案内誘導を提供するデモを実施しました。以上のことが評価され受賞へとつながりました。
　本競技会を通してNAIST-RITS-Panasonic はチームとしての結束と高め、知能ロボティクスにおける最新技術と教育システムを共有する事が出来ました。新たに見えた課題に真摯に取り組み、WRS2020では実用的で革新的なサービスを提供する未来のロボットをご覧いただくことを目指します。

※NAIST-RITS-Panasonic：本学の創発システム研究室とインタラクション研究室、および奈良先端科学技術大学院大学（NAIST）、パナソニック株式会社との共同チーム。

■エル・ハフィ・ロトフィ助教のコメント
　On behalf of Team NAIST-RITS-Panasonic, I am happy to announce that we have obtained, among several prizes, the 1st Place of the Restock & Disposal Task in the FCSC Trials of WRS 2020. We were also distinguished with a 2nd Place in both the Restroom Cleaning Task and the Customer Interaction Task. Team NAIST-RITS-Panasonic is proud to have had the honor to represent two Japanese universities and a world-class company in this international robotics competition, as one of 10 contending teams of the FCSC Trials. We would like to thank NEDO and METI for organizing such a successful event that brought us countless valuable experiences. We also extend our thanks to NAIST and Panasonic for joining us in this amazing adventure. Without their excellent contributions and active cooperation, we could not have achieved this result. Finally, we would like to sincerely express our deepest gratitude to Prof. Tadahiro Taniguchi and Prof. Tsukasa Ogasawara (Robotics Laboratory, NAIST) who are constantly guiding and supporting us in our endeavors.