本学は平成27年度経済産業省「産学連携サービス経営人材育成事業」に採択され、食に関わる文化、ビジネス、科学的アプローチの3領域に精通し、グローバルな視点を備えた食サービス分野の将来の発展を担う高度マネジメント人材育成にむけた実践的プログラムの開発と、食に関する新たな学部設置にむけたネットワーク形成を推進してきました。今年度は、産学連携コンソーシアムの拡大（ル・コルドン・ブルー・ジャパン、外食産業、ホテル業、食品メーカー、流通、航空、エネルギー関連の企業等）、イタリア食科学大学及びスローフード協会本部への調査、および国際シンポジウム「食の未来」（本学、ル・コルドン・ブルー、国立民族学博物館との共催）、中国食文化講座、カリキュラム開発にむけた研究会をそれぞれ開催し、高等教育機関における食分野の教育・研究に社会ニーズを反映させる取組を行いました。
　この度、本事業に採択された全国17大学の取組から、専門性、実践性などの観点から特に優れた5校が選出され、3月4日（金）、経済産業省本省にて実施された本事業の年度末報告会において、プレゼンテーションを実施しました。本学の取組は、プログラム内容がマネジメントに留まらず、文化面や国際性など、体系的で幅広いプログラムを志向している点において高く評価され、「サービス経営育成特別賞」（最優秀賞に次ぐ賞）を受賞することができました。
　本学は、本事業における「食サービス分野における高度マネジメント人材育成」の教育プログラム開発とネットワークを一層高め、事業内容の充実・発展と、2018年4月に開設予定である「食科学部」の構想と関連づけ具体化していく予定です。

　食科学部は、本学の文理総合の教育・研究を展開してきた実績を踏まえつつ、「食」全体を俯瞰した、社会と「食」を関連付けて理解・実践する体系的な教育研究システムの構築に挑戦し、現代の「食」に関わる高度人材への強い社会的要請に積極的に応え、本学の高等教育機関としての新たな発展を図る。

　●学部名称　　食科学部　College of Gastronomic Sciences
　●学科名称　　食科学科　Department of Gastronomic Sciences
　●学位名称　　学士（食科学）
　●入学定員　　320名
　●開設年度　　2018年度（平成30年度）
　●開設場所　　びわこ・くさつキャンパス（滋賀県草津市）