心理学を中心とした人間研究分野の新しい大学院
「人間科学研究科(仮称)」を創設
立命館大学は、2018年4月に「人間科学研究科(仮称)」を設置する構想を取りまとめ、次のとおり創設の準備を進めることとなりました。
これまで基礎的な心理学の研究に重点を置き、大学教員等の人材を輩出してきた文学研究科行動文化情報学専攻心理学専修(博士課程前期課程・後期課程)、さらに、臨床心理学・対人援助学に関する高度専門職者養成を展開してきた応用人間科学研究科(修士課程)を再編・統合し、総合心理学部の研究力を基礎にした日本で最も包括的で総合的な心理系・人間科学系の大学院を創設します。
心理学・人間科学の分野は、すでに臨床心理士、学校心理士、臨床発達心理士等が大学院修了の資格となっており、加えて国家資格である公認心理師が法制化されたこと(2015年)に示されるように、ますます大学院教育に比重が置かれていくようになります。今後、この分野は修士の資格をもつ専門職業人が活躍する時代となっていきます。さらに、創造的人材の育成を目指す博士後期課程の役割についても、高度化する心理系学術分野の研究者養成に応えるだけでなく、人間科学分野の高度専門職社会人のより高度な実践研究ニーズにも応答し、知識基盤社会の創出に貢献していくことが求められています。
本学では、2016年4月、人間を総合的に探求することを目指し、心理学と多様な隣接分野に出会う総合心理学部を大阪いばらきキャンパスに開設しました(入学定員280名)。従来の心理学教育とは一線を画した学びを展開しています。多岐にわたる心理学を総合的に研究し、心理系学部のボーダーを超えることを目指しています。心理学専門分野の「認知・行動」「発達・支援」「社会・共生」の諸領域をもとにして、総合人間理解系分野も加え、基礎から応用・臨床を体系化し、社会のなかで活きる心理学・人間科学を探究する拠点を構築しました。関連分野の再編も含めて、この総合心理学部に対応する新しい大学院を創設します。
なお、この概要は現時点での設置構想であり、今後の検討によって変更する場合があります。
記
研究科の概要(構想案)
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博士課程前期課程 |
博士課程後期課程 |
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研究科・専攻名称 |
人間科学研究科 人間科学専攻 |
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入学定員 |
65名程度 |
30名程度 |
学位名称 |
修士(人間科学) |
博士(人間科学) |
開設年度 |
2018年4月(予定) |
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キャンパス |
大阪いばらきキャンパスを中心とし、京都朱雀キャンパスをサテライトとして位置づける。 |