2024.01.23 NEWS

半永久的二次元コードを活用し、モノにデジタルデータを直接埋め込むデータ記録手段を確立

あらゆる素材のNFT化(非代替性トークン)が可能に

道関隆国(理工学部・特任教授)と福水洋平(理工学部・准教授)らの研究グループは、東レ・プレシジョン株式会社(滋賀県大津市)、Wrap Tag株式会社(兵庫県神戸市)と共同で、様々なモノにデジタルデータを直接埋め込むデータ記録手段として、微小穴で構成した二次元コードを直接物品に彫り込み、どんな素材に対しても、スマートフォンを介してコード情報を読み取ることが出来る微小POROUS CODE技術を開発しました。

「大量生産・大量消費」という社会から「最適生産・最適消費」という持続可能な社会に転換しようとしている現代、商品開発の分野でもSDGsを考慮した観点からモノの価値を見直す動きが始まっています。一方、ネットワークを介したデジタル技術の進化によりモノの価値を証明する手段として、ブロックチェーン(分散型台帳)を介し真贋・所有証明を行うNFT(非代替性トークン)技術が使用され始めています。

今回開発した技術は、紙や布、本革・合成皮革の製品、プラスチック板、金属加工品などさまざまなモノへデジタルデータを直接埋め込むことが可能となり、デジタルデータとモノを紐づけるサービスへの応用が期待されます。

【微小POROUS CODEについて】

高周波セルと低周波セルで直径50〜100 um程度の微小穴を用いた、半永久的二次元コード(微小POROUS CODE)。本二次元コードに用いる技術は、微小穴で構成した高周波セル“1”と無穴の低周波セル“0”から構成されています。微小穴をカメラで撮影すると光の影により、カメラは微小穴を黒いドット(高周波画像)と認識し、穴と穴の間隔が離れても、コード情報を読み取ることができます。

革製品に彫り込んだ微小POROUS CODEの写真

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