腰のケアによる健康促進

 2024年7月27日土曜日、草津市若草の志津南まちづくりセンターにて、志津南学区社会福祉協議会主催の講演会が開催されました。昨年12月に地域住民の皆さま向けに行われた、本学スポーツ健康科学部 篠原靖司教授による「膝関節のケアによる健康促進」という講演が大変好評で、ぜひ今年もお願いしたいとのご要望をいただき2度目の実現となりました。
 前回も80名ほどの方にご参加いただきましたが、今回も同様に約80席の椅子が足りなくなるほど大盛況でした。

 本学大学教授でありながら現役の整形外科医、さらにラグビー女子日本代表(15人制)のチームドクターという顔を持つ篠原先生は、2019年のラグビーワールドカップ日本大会や2021年に開催された東京オリンピックにも同行されました。

多くの方が熱心にメモを取られていました

 腰部のレントゲンとMRI画像による腰椎の解剖に始まり、日常姿勢における負担の大小やぎっくり腰(正式名称:急性腰痛症)になった際の対処法、また腰や下半身に痛みを引き起こす可能性のある症例や具体的な症状、そして治療法についてお話しいただきました。
 各姿勢における負担については、起立時に腰にかかる負担を100とした場合、仰向けに寝転んだときは25に減るものの、座っているときは140であり起立時よりも負担が増すという具体的な数字の紹介がありました。

 また、腰痛を引き起こさないための予防として、①腹筋と背筋をバランスよく鍛えること、②数回行って終了ではなく無理しない範囲で継続すること、③最も理想的なのは日常生活で負担のかからない正しい姿勢ができていること、④カルシウムだけでなく干し物などからビタミンDやたんぱく質を摂取すること、そして⑤骨粗しょう症の予防には日光に当たることも重要である、といった具体的なポイントをお話しいただきました。

腰椎のMRI画像と断面図。なぜ痛むのかを分かりやすく解説いただきました

 本講演の最後には、ただ講演を聞くだけでなく実際に身体を動かしてケアするプログラムを今後学生と一緒にご紹介予定である旨、篠原先生からご案内がありました。これからも引き続き地域の皆さまと連携していけるよう、取り組んでまいりたいと思います。

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