4月24日(木)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)で、経済学部の新入生を対象とした特別講演会「今、日本、世界でなにがおきているのか?」がジャーナリストの池上彰氏を招いて開催されました。

 本講演会は、メディアで幅広く活躍されている池上氏から、大学で経済学を学ぶことの意義、おもしろさなどについて分かりやすく講演いただき、新入生の経済学に対する興味関心を引き出すことを目的に、1回生向け授業「基礎演習」の一環として実施。講演は、トランプ大統領の誕生や高関税政策の背景にある経済的要因についての解説から始まりました。池上氏は、経済学を学ぶことで、ニュースで報じられる経済現象の因果関係を理解できるようになると強調しました。例えば、株価の変動や長期金利の動きについて、経済学の知識があればそのメカニズムを理解できると述べ、学生は熱心に耳を傾けました。

 池上氏は、中央銀行の独立性の重要性についても言及し、政治的な干渉が経済に与えるリスクについて警鐘を鳴らしました。日本の中央銀行の独立性についても触れ、過去の政策決定がどのように経済に影響を与えたかを具体的に説明しました。最後に、池上氏は学生たちに対して、「経済学の知識があれば、将来のキャリアにおいても大いに役立つ」と述べ、学生たちに経済学を含めて学び続けることの大切さを訴えました。

  約800人の1回生らは、ニュースで耳にする話題をわかりやすく伝える池上氏の解説に時折うなずきつつ、真剣にメモを取りながら受講しました。 質疑応答では、限られた時間でたくさんの学生から手があがり、各質問にわかりやすくご回答いただきました。日本製鉄によるUSスチール買収について、「今後の成長が見込まれるハイテク産業ではない分野に、なぜアメリカ側があそこまでテコ入れをするのか?」との質問に、池上氏は「良い質問ですね。本件が、トランプ政権の支持基盤であるラストベルト(Rust Belt)と呼ばれるエリアの製造業とその雇用を守ることに大きく関係するからですね。」と学生目線でもわかりやすく回答・解説いただきました。

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