2025年7月26日(土)、滋賀銀行本店2階の「しがぎんホール」にて、第10回滋賀テックプラングランプリ(主催:滋賀発成長産業発掘・育成コンソーシアム)が開催されました。会場では、ファイナリストに選出された9チームによる熱のこもったプレゼンテーションが繰り広げられました。立命館大学からは、理工学部の吉岡修哉准教授が登壇され、研究成果を発表されました。

第10回滋賀テックプラングランプリ ピッチの様子

 審査員による厳正な審査の結果、理工学部・吉岡修哉准教授が発表を担当されたチーム「勾玉形風車の社会実装」が、【最優秀賞】ならびに【フォーカスシステムズ賞】の二冠を達成されました。

第10回滋賀テックプラングランプリ 最優秀賞

第10回滋賀テックプラングランプリ フォーカスシステムズ賞

研究テーマ

「勾玉形(まがたまがた)風車が実現する屋根上での風力発電」

チーム名:勾玉形風車の社会実装
発表者:吉岡 修哉(立命館大学)

 世界中の屋根の上を風車で埋め尽くすための研究です。
 屋根上に風車はほとんど見かけません。このサイズの風車は出力が低いからです。勾玉形風車は、屋根上サイズでも発電できる風車です。三種の神器のひとつ、勾玉(まがたま)に似た形状のブレードが実現しました。勾玉形風車を用いれば、一家に一台、誰でも気軽に風力発電を利用できるようになります。令和の神器を目指します!

吉岡先生の受賞コメント

 このたび、第10回滋賀テックプラングランプリにおいて、「最優秀賞」ならびに「フォーカスシステムズ賞」をいただきました。大変光栄に存じます。とても興味深い技術が発表される中で今回受賞することができたのは、研究室での基礎研究、試験用風車の製作、産学連携支援などに携わっていただいたすべての皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
 私は…見渡す限り、屋根の上を風車で埋め尽くしたい!といつも思っています。身近な再生可能エネルギーと言えば、肌で感じることができる風力が思いつきます。ですが街中で家や建物を見上げても、屋根の上には風車がありません。風はいつも素通りしています。屋根の上を風車で埋め尽くせば、太陽光発電と組み合わせて強力な地産地消型の電源をつくれます。街中に分散配置することで災害にも強い次世代の電源システムを構築できます。
 現在は模型風車による風洞実験と同時に、実機サイズの風車による実証実験を進めている段階です。社会実装に向けて、今後は発電用風車としての実証フィールド実験を推進します。
 立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)のトリシアという建物の屋上で勾玉形風車を試験しています。お近くにお寄りの際はぜひ上を見上げて下さい。足元にはくれぐれもお気をつけて!

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