Voices for future leaders修了生紹介

10期生

守重 嘉人

守重 嘉人Morishige Yoshihito

富士通株式会社
Network Software & Integration Business Unit 
グローバルネットワークソフトR&D事業部 
シニアマネージャー

  • 富士通株式会社
    Network Software & Integration Business Unit 
    NWソフトウエアオペレーションズDivision 
    シニアマネージャー
  • 富士通株式会社
    Network Software & Integration Business Unit 
    グローバルネットワークソフトR&D事業部 
    シニアマネージャー

立命館西園寺塾を通じてのご自身の変化や成長について

各業界・分野を代表する超一流の講師陣の方々の講義、同期の皆さんとの対話、そして、学びと気付きを伴奏いただいた事務局の方々の強力なサポートのおかげで、歩を止めず前進していくための覚悟を持てるようになったことが大きな変化です。
特に、自身の行動をモチベートする基準が、自己中心的な考え方から他者を基準にした考え方にマインドシフトしたことを実感しています。

我々は他者との関係性の中で生きています。
社会とは他者に影響を与え、他者から影響を与えられる場だと思います。
何のために学び続ける必要があるのか、何のために自己成長が必要なのか。
それは、家族や友人、同僚、組織...といった自身をとりまく全ての存在が、今日よりもよりよい明日を形成するためでなくてはなりません。

西園寺塾を通じて、私が得た覚悟です。※最後の中島 隆博先生の講義における自身のレポートより抜粋

  1. 決断とは未来を迎え入れるための自信と勇気をもつこと
  2. 決断の基準を他者におく
  3. 決断した事実に対して深く考え込まない

マインドの変化に加え、得られた大きなものが同期の仲間との絆です。
共に苦労しながら西園寺塾の課程を過ごす中で、いつしか自然と、「この方々と今後もずっと繋がっていたい」と強く思っている自分がいることに気付きました。
私の中では新たな心のホームタウンという、かけがえのない仲間との繋がりができたことが本当に嬉しく、今後もこの絆を紡いでいきたいと心から思っています。
感情をむき出しにして、自分の気持ちに素直に向き合うことができたのは、西園寺塾での学びを通して、それぞれが思う新たな一歩に向けた「何か」を得たいという共通のゴールを共有できていたからだと考えています。

このような最高の気付きと出会いをいただいた、全ての関係する皆さまに、改めて感謝申し上げます。

特に印象に残っている講義・フィールドワーク・出来事はどのようなことでしょうか。また、その理由についてお教えください。

  1. 中川毅先生の講義(10月28日)
    中川先生の研究に対する情熱やプレゼンテーションに魅了される中、特に心を打たれたのは、問題の本質に対するアプローチです。講義では気候変動をテーマに時間的スケールの違いによる物の見え方・解釈が別物であり、正しくその問題と事象を引き起こす要因(=本質)を捉えなければ、環境問題に対するソリューションの位置付けが変わってしまうことを知ると共に、その着眼点や思考に終始圧倒されました。
    また、想定外の世界を生きるために想定できることはしっかりやる。つまり、悔いのないように生きるためには、考えることを諦めてはいけないということが、講義の中で中川先生から発せられたメッセージだと私は解釈しています。
    自身ができることは小さいかもしれませんが、周りの人を巻き込みながら、そして巻き込まれながら大きなポジティブな連鎖を社会に作り出していきたいと思います。
  2. 中島隆博先生の講義(2月17日)
    中島先生は第1回目の講義の中で、新しい哲学は他者との対話を通じて生まれると仰いました。この西園寺塾で過ごした日々は、ある意味では、自身との対話の日々であったと今振り返って思います。講義の中で、中島先生と同期の皆さんとの対話を聞きながら、それぞれが抱えている悩みや葛藤と向き合ってきた日々、そして現在の変化をまるで自分事のように感情移入して気持ちが高ぶったのは、そこにいる全ての人が真剣に自身と隣にいる仲間と向きあった証だと思います。
    中島先生のお言葉は柔らかくとても品があり、聞いていてすごく心地良い。それでいて、そのメッセージが心に響き、相手をその気にさせる。これは、まさに洞察力とコーチングの極みだと思いました。塾生のレポートに記載されている文脈や単語の意味からその人を想像し、その人を思い、その人の立場で考えて、その人に合った言葉を投げかける。投げかけられた言葉を追いかけることで、その人は新しい何かに気付く。そんな風に、私も誰かの背中を少しでも押してあげられるような存在になりたいと思います。
  3. 10期生同期への/からのメッセージ
    私の中で、各講義やフィールドワークの振り返りに出てくるキーワードに、多様性や他者理解の重要性がランクインしています。しかしながら、いざ書き始めようとすると、なかなか纏まりませんでした。まずは隣にいる他者を知り、自分との共通点と違いを見つけることが最初の一歩でしょ!と当たり前の事実にはっと気付かされた出来事でした。これを機に10期生の距離がいっきに近づいたのと、後半に向けて皆の顔つきや行動に変化を感じるようになりました。この時、私は誰かから気付きを与えられてるばかりで自身はどうだろうか?と振り返り、よりオープンに自分を出していこうと決意したのを覚えています(何か計算してアウトプットできる人間でもないので...)。

今後の夢や目標を教えてください。

例え想定外の事象が起こっても、毅然とした態度でチームや組織を牽引できる人になりたいと思っています。西園寺塾を通じて、その覚悟を持つきっかけをいただきました。正解のない世界で何らかの答えを常に導き出しながら進んでいかなければなりません。人生は未完成のパズルのピースをずっと探し続ける旅のようにも思います。無限の可能性を信じて、微力かもしれませんが、私にできることを積み上げて、よりより明日の社会の実現に貢献していきたいです。

未来の西園寺塾 塾生にメッセージをお願いします。

西園寺塾で接する全ての方々に対してオープンに接していただきたいと思います。オープンといっても、何か決まったやり方があるわけではなく、自分を素直に表現し、相手を尊重して対話をすることが重要だと思います。西園寺塾で出会う方々は、その意見にきっと耳を傾けてくれて、次の一歩に繋がるヒントをくれると思います。入塾前に描いていた未来と違う現実が待っているかもしれませんが、それでも振り返った時に、今までの人生で感じたことのない「何か」が必ず自身の中で生まれているはずです。

西園寺塾を修了して10か月たった今、感じていること、考えていること

修了して、今思うことは「西園寺塾の絆は固い」ということです。誰かの頑張りに刺激を受け、誰かのメッセージに励まされ、私にとって今を生き抜く原動力になっています。「これからも繋がっていたい」と思う気持ちは、今もそしてこれからも変わりません。私も同じ様に思ってもらえるよう、シンプルですが、学びとチャレンジを継続していきたいと考えています。また、自組織においても、強い結束力を持ったチームや組織形成を牽引し、一人ではなし得ない目標の達成に向けて歩んでいきたいと思います。