Voices for future leaders修了生紹介

11期生

中村 健太Nakamura Kenta

株式会社日本M&Aセンター
執行役員 社長室長 兼 
人材戦略部長 兼 九州支店長

  • 株式会社日本M&Aセンター
    人材ファースト統括部長 兼 
    人材戦略部長 兼 営業開発部長
  • 株式会社日本M&Aセンター
    執行役員 社長室長 兼 
    人材戦略部長 兼 九州支店長

立命館西園寺塾を通じてのご自身の変化や成長について

私は、立命館西園寺塾における約10か月間の学びを通じて、自己の存在に対する深遠な変容を遂げる機会を得ました。このプログラムにおいて学ばせていただいた歴史、思想、自然観、地政学といった知識は、私の思考の枠組みに多層的な視座と深奥をもたらし、まさに精神の厚みを増す契機となりました。無自覚さを認識し、自己の内面に立ち返り、事象をより深く探求する習慣が根付き、また、相対的な視点から物事を俯瞰する能力が養われました。社会人20年目にして、自己を根本から変革する経験を積むことができたことに、心からの感謝を申し上げます。

また、私自身の変化だけではなく、私がこの学びの中で「得たもの」として最も重要なものの1つは、共に学ぶ「仲間」という存在が出来たことであり、彼らとの深い結びつきはまさに無形の宝です。西園寺塾という特異な場がなければ出会うこともなかった方々と、約10か月間にわたりほぼ毎週、共に学び、議論を交わすことで、この人間関係は不変の財産となりました。今回の西園寺塾は“知の航海”の1周目だと捉えています。「仲間」と共に、2周目、3周目の航海に出たいと思います。

特に印象に残っている講義・フィールドワーク・出来事はどのようなことでしょうか。また、その理由についてお教えください。

  1. 小川さやか先生

    いずれの先生の講義も、素晴らしい学びを得る機会となりましたが、中でも、小川さやか先生による講義は、極めて刺激的でした。文化人類学者は、「構造化されたインタビューを行わず、子供の如き無垢な視点で世界を眺める」と言います。事実を客観的に把握するためには、自らの先入観を排除し、人間の行動や文化の背後に潜む意味を探求する姿勢が肝要であると。そのためには、完全に内的な世界に入り込み、言語や文化、慣習を体得し理解するという過程が必要となります。このような“参与観察”のアプローチは、文化人類学の領域を超え、ビジネスや社会全般においても有意義な方法論であると解しました。

  2. フィールドワーク
    また、複数回実施されたフィールドワークは、それぞれが深い意味を持つ貴重な体験でした。福島第一原発を訪問した福島のフィールドワークでは、3.11という出来事が、それまで如何に真の理解から遠いものであったかを痛感しました。福島県のポスターに書かれた「住んで」という三文字の重みは、私の心に深く刻まれました。
  3. 西園寺塾のプログラム
    そして、何よりも印象に残っているのは、この「西園寺塾」というプログラム自体の深淵さと構造の緻密さです。私たちは第11期生ですが、10期にわたる思考実験の蓄積を経て、私たちの想像を超える洗練されたプログラムが形成されていると実感しました。各テーマの配置や学びのスタイルに至るまで、極めて詳細に設計されており、他に類を見ない壮大な教育プログラムであることを心から感じています。講師の皆様、事務局の皆様に対し、深い感謝の意を表します。

今後の夢や目標を教えてください。

今後の目標としては、学びを持続し続けること、そして、今回出会った学びの仲間たちと共に高め合い、互いに切磋琢磨し続けることが何より重要であると認識しています。学びは何かのために行うものではなく、自己を常に高め続けるための永遠の追求であり、その道を歩むことが私の目的であり目標です。こうした学び方もまた、知の探求の一環として価値あるものと考えています。

未来の西園寺塾 塾生にメッセージをお願いします。

多様なテーマを学び、知識を吸収し、アウトプットすることは、多忙を極めるビジネスパーソンにとって非常に困難な作業です。また、多くのテーマは直ちに実務に結びつくものではありません。しかし、まさにその故に、約10か月間の学びを終えた時、受講前には想像すらできなかった世界観が開けることでしょう。ぜひ、自身の変化と成長という旅路を心ゆくまで楽しんでいただきたいと思います。