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憧れの立命館を率いて、悲願の頂点へ 男子ホッケー部・山中楽生主将の挑戦
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2026.10.30
10月30日(金)、大学ホッケー日本一を決める「第75回全日本学生ホッケー選手権大会(インカレ)」が、東京都の大井ホッケー競技場で開幕する。立命館大学体育会ホッケー部(男子)は、過去2大会連続で決勝に進出しながら、いずれも天理大学に敗れ準優勝。あと一歩で頂点に届かなかった悔しさを胸に、今年こそ悲願の優勝を目指す。
今季は春季関西学生リーグで5季ぶりの優勝を果たし、6月の全日本大学ホッケー王座決定戦では3連覇を達成するなど、着実に実績を積み重ねてきた。チームを率いるのは、幼い頃から立命館のホッケーに憧れてきた主将・山中楽生(総合心理学部4回生)。憧れのユニホームを身にまとい、最後のインカレに挑む山中の思いに迫った。(文・写真:立命スポーツ編集局)
その挑戦は、確かな成長とともに積み重ねられてきた。春季関西学生リーグでは、近年優勝を争ってきた天理大学を破り、5季ぶりの関西制覇を果たした。さらに6月の大学王座決定戦では、初戦で再び天理大を撃破。決勝では山梨学院大を振り切り、堂々の優勝。前半戦で主要タイトルをすべて獲得し、チームは確かな自信を手にした。その中心にいるのが、主将である山中楽生(総合心理学部4回生)だ。
山中のホッケー人生は、地元である滋賀県彦根市で始まった。小学生で初めてスティックを握ってから16年。現在は立命館の主将としてチームを率いるが、その歩みは幼い頃から全国の舞台とともにあった。
今季、チームが掲げるテーマは「憧れ」。その言葉には、山中自身の原点が重なる。「自分も小学生の時に立命館のホッケーに憧れていたんです」と語る。全国屈指の強豪として活躍する立命館の選手たちは、当時の山中にとって特別な存在だった。グラウンドで躍動する姿に心を奪われ、「いつか自分もあのユニホームを着てプレーしたい」と夢見るようになった。
中学生時代には滋賀県選抜の主将を務め、ホッケー選手権大会で全国制覇を経験。主将として全国の強豪を相手に戦い抜き、日本一の景色を味わった。勝利への責任感や仲間を束ねるリーダーシップは、この頃に培われたものだ。
その後、進学した滋賀県立伊吹高校でも活躍を続ける。ホッケーの名門で主将を務めた山中は、チームの先頭に立ちながら全国の舞台で経験を重ねた。世代別日本代表にも選出されるなど、高校時代から全国の舞台で実績を重ねてきた。高校3年時には滋賀県代表として「いちご一会とちぎ国体」に出場し、全国優勝を達成。中学生時代の全国制覇に続き、再び日本一の景色を味わった。頂点を知るからこそ求められる責任と覚悟。その経験が、現在の立命館を率いる山中を形作っている。
憧れだった立命館へ進学した後も成長を続け、2024年にはU21男子ジュニア日本代表にも選出された。大学では1年時から全国トップレベルの選手たちと切磋琢磨しながら経験を積み重ね、チームの主力へと成長。関西リーグ優勝や大学王座3連覇に貢献し、最終学年となった今季は主将としてチームをまとめる立場となった。
山中はこれまで中学、高校、大学と、各カテゴリーで主将を務めてきた。全国制覇を経験した強豪校の主将と聞けば、厳しくチームを引っ張るリーダー像を想像するかもしれない。しかし山中が大切にしているのは、上下関係に縛られないチームづくりだ。
「後輩と仲良く、誰とでもラフに話せるのが自分の良さだと思うので、後輩が活躍しやすい環境づくりは意識しています」その言葉通り、グラウンド内外を問わず積極的にコミュニケーションを取り、後輩たちがのびのびとプレーできる雰囲気づくりに力を注ぐ。主将として前に立つだけでなく、仲間を支える存在であり続けること。それこそが山中の考えるリーダー像だ。そうした姿勢は、プレーにも表れている。山中の強みは、冷静な判断力と堅実な守備でチームを支え、勝利につながるプレーを積み重ねられることにある。堅実な守備、冷静な判断力、そしてチーム全体を見渡す視野。その姿勢は、チームが変わっても一貫して変わらない。
今季は大学王座決定戦で最優秀選手賞を受賞するなど、守備の要としてチームを支えてきた。しかし、そんな山中は自身のプレーについてこう語る。「僕のプレーは、ホッケーを知らない人からしたらすごく地味だと思うんです。得点を取るタイプではなくて、みんながやりやすいようにするのが自分の魅力。シンプルさを大事にしています」そのシンプルさは、ただの控えめな言葉ではない。相手の攻撃を読み、味方の動きを整え、試合の流れをつくる。派手さよりも、勝利に直結する仕事を積み重ねる。山中の堅実なプレーは、立命館の強さを支える重要な要素となっている。
しかし、彼が見据える先は、今の結果ではない。「ここで満足している選手は誰もいません。自分たちの目標はもっと先にある。日々の取り組みを積み重ねることで達成できる目標だと思うので、地に足をつけて謙虚に努力していきたい」と前を向く。
王座優勝後にも、「3連覇できたけど、自分たちの目標はもっと先。去年、一昨年とインカレは取れていない。先輩たちのためにもインカレを目指して頑張りたい」と山中は口にした。
その想いは、チームの中心である重山大雅(経営学部4回生)にも共通している。 「2年生からスタメンで出させてもらっていて、2年連続負けている。今までの先輩のためにも頑張りたいし、4冠がかかっているので、インカレのタイトルをチーム一丸で取りたい」と重山は語る。
悔しさを知る選手たちが、勝つための準備を積み重ねてきた。関西王者、王座優勝――そのすべては、インカレで勝つための通過点にすぎない。
あと一歩を越えるために。今までの悔しさを力に変え立命館は、「4冠」に向け頂点を掴みにいく。




















