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“サポート”を力に 男子陸上競技部長距離パートとパラアスリートの挑戦
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2019.07.03
視覚障害のあるマラソンランナーに伴走する人を「伴走者」と呼びます。ランナーのそばについて走り、走路や給水所の位置を知らせ、安全に競技が行えるようにサポートを行う選手です。
体育会男子陸上競技部長距離パート部員29名は、「出雲全日本大学選抜駅伝競走」や「全日本大学駅伝対校選手権大会」の上位入賞を目指す一方、女子視覚障害1500m種目の井内菜津美選手(わかさ生活)と、井内選手の伴走者である日野未奈子選手(社会学研究科博士課程2回生)とトレーニングを重ね、来年に迫る「東京パラリンピック」出場をサポートしています。
男子陸上競技部長距離パートがパラリンピックを目指すアスリートをサポートする活動を始めたのは3年前。リオデジャネイロ・パラリンピックで視覚障害者女子マラソンが初めて採用された年で、日野選手が伴走者としてリオの舞台を目指したのがきっかけでした。高尾憲司・男子陸上競技部コーチ指導の下、日野選手が最初にパートナーを組んだ近藤寛子選手(滋賀銀行)と2016年2月に行われた別府大分毎日マラソンで2位に入賞し、リオデジャネイロ・パラリンピックへの出場権を獲得。パラリンピックでは5位入賞を果たしました。
合同練習は週6日行われ、男子陸上競技部長距離パート部員らが交代で参加しています。合同練習について井内選手は、「一緒に走ることで、自分が持てる力を出し切れる所までいける」と語り、出場した「第30回日本パラ陸上競技選手権大会」には普段ともに練習に励む部員らが応援に駆けつけました。
部員らが最も重視しているのはポジティブな姿勢といいます。安東竜平選手(産業社会学部1回生)は、「自分たちが一緒に走ることで、パラアスリートが前向きになれるようにサポートすることを心がけた。サポートして頂いているのは自分たちも同じであり、競技の力に変えていきたい」と振り返ります。ともに高め合う選手たちの姿から目が離せません。