近藤さんと集合写真

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2016年リオ・パラリンピックの舞台を目指して

日野未奈子さん(産業社会学部 2回生)の伴走者としての取り組み

近藤さんの伴走をする日野(産業社会学部 2回生)さん
近藤さんの伴走をする日野(産業社会学部 2回生)さん
二人を結びつけた男子陸上部 高尾コーチ
二人を結びつけた男子陸上部 高尾コーチ
練習後に「伴走ノート」へ日々記録をつけている
練習後に「伴走ノート」へ日々記録をつけている

 立命館大学陸上部には、2016年のリオ・パラリンピックを目指す女子部員がいる。女子陸上部(中距離)日野未奈子さん(産業社会学部2回生)だ。

 リオデジャネイロ・パラリンピックで視覚障がい者女子マラソンが初採用された。この競技には、競技者のそばについて走り、走路や給水所の位置を知らせ、安全に競技が行えるようにする「伴走者」が必要となる。日野さんはこの「伴走者」として、リオの舞台を目指している。

 産業社会学部での学習の中で、障がい者支援に興味を持っていた日野さんは「障がい者スポーツ指導員」の資格を取得していた。そんな日野さんの高い意識をかねてより評価していた男子陸上部の高尾 憲司コーチは「パラリンピックの強化選手に指定された近藤寛子さん(栗東市・会社員)が練習環境・練習パートナーの確保に苦労している。何とかできないか。」いう相談を関係者より受けた際に、すぐに日野さんの顔が思い浮かんだという。

 日野さんについて「日野さんの前向きな姿勢が刺激になっています。障がい者のガイド(移動やトイレのサポート等)についても自分自身で調べ、競技以外の面でもサポートしてくれる。初めてお会いしたときにも、すでに準備万端といった感じで、スムーズに対応して下さりすごく感動した。そのおかげで、短期間で大きく記録が伸びた。年齢差も関係なく本当に大切なパートナーです!」と近藤さん。

 また高尾コーチは 「学生アスリートには競技成績ももちろん大事だが、色んな世界をみせてやりたい。日野さんと近藤さん二人が出会い、二人とも元気になっていくのが感じ取れる。日野さんは大人への成長の段階ではあるが、純粋に夢を追いかける力、子供のような心を持ち続けてほしい。」とその思いを語った。

 日野さんは 「出会いから現在までの全ての過程に感謝をしている。これからも陸上競技を通じて、色んな人の力になれるような活動を続けていきたい。伴走をしている女子大生は、自分ひとりではないか。その点も誇りに思っている。障がい者へのサポートについても、個人個人が自分の出来る事は何か無いか考えて、積極的に取り組むような活動が広がっていけば、と考えている。」と真っ直ぐな思いを語った。

 近藤寛子さん(栗東市・会社員)はびわこ・くさつキャンパスのクインススタジアムで高尾コーチ指導の下、立命館大学陸上部と共に練習をし、記録も大きく向上。2月7日に開催された第65回別府大分マラソン大会で、パラリンピック代表への推薦順位2位を勝ち取り、出場権をぐっと引き寄せた。

 レース後「リオまではまだ道の途中。まだ発展途上です。」と語る近藤さん。二人の目標はまだまだ先にある様子。最高の結果を出すために、二人の挑戦は続いていく。

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