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- 【研究×課外】硬式野球部が科学的視点にもとづいたバッティング測定に参加
【研究×課外】硬式野球部が科学的視点にもとづいたバッティング測定に参加
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2025.04.07
1月20日(月)と27日(月)の両日、びわこ・くさつキャンパスにて、スポーツに科学的視点を獲得するためのバッティング測定を開催。体育会硬式野球部員が、スポーツ健康科学部の堀内元特任助教から、動作解析にもとづくバッティング測定を受けました。
立命館大学では、中期計画「R2030チャレンジ・デザイン」において「新たな価値を創造する次世代研究大学」と「イノベーション・創発性人材を生み出す大学」をあるべき姿として掲げ、その一環として、学生の成長を支援する「課外活動」の枠組みの再定義と総合的な学びと成長の仕組みづくりを目指しています。今回のバッティング測定は、課外活動に研究の視点を取り入れ、総合大学の強みを生かした新たな取り組みに挑戦するものです。
今回の測定は、2025年シーズンでの飛躍を目指す硬式野球部の強化を目的として行われました。野球のバッティングについてスポーツバイオメカニクスの観点から分析・研究し、プロ野球選手のバッティング動作の測定・分析も実施している堀内特任助教が、硬式野球部の学生を対象にバッティング動作中に身体各部・バットを流れるエネルギーの大きさや伝達率を測ることで、打撃成績を向上させるための課題の抽出に取り組みました。測定では光学式モーションキャプチャ―システムを使用し、全身に47箇所の反射マーカーを貼り、バッティング動作を記録しました。加えて、フォースプレートで左右の足に作用する地面反力の大きさや向き、タイミングを計測しました。
今回、堀内特任助教とともにバッティング測定を担当した影山敦紀さん(スポーツ健康科学研究科2回生)は、「バッティングの研究はいろいろなことがわかるので、楽しいし、緊張します。今後も、不変的な物理でフィードバックをし、硬式野球部の成績向上に貢献できたらと思っています」と語りました。
後日、堀内特任助教から各選手の測定結果がフィードバックされました。数値そのもののフィードバックだけではなく、数値から読み取れる各選手の課題に対するトレーニング方法、バッティングフォーム等の改善点もアドバイスがありました。
測定を受けた岩間倫太朗選手(産業社会学部3回生)は「前回の測定で体幹が弱点だと知って、意識してトレーニングするようになりました。自分の感覚と違って、客観的なアドバイスをデータでもらえるのはありがたいです。」と感想を述べていました。
硬式野球部アナライザーの中田光さん(スポーツ健康科学部2回生)は、「バッティング測定を機に、選手がデータの重要性に気づき、データを求められることが増えました。今後もチーム全体として強化を図るなかで、積極的にデータを活用していきたいです。また、堀内先生のような分析ができるよう、自分自身も成長していきたいです。」と語りました。
今後も次世代研究大学の実現を目指し、研究成果を課外活動、そして学生の成長へと還元し、創発性人材の育成に取り組んでまいります。