子ども社会専攻

子ども社会専攻

子ども・若者が生きる社会を捉え、構想する。

子ども社会専攻では、子ども・若者や教育に関して多面的・総合的に学ぶことができます。子ども・若者という対象には、私たちがみなそうした時期を経験をしているという特徴、そしてそのことによってかえってその多様性や複雑さに気づくことが難しいという特徴があります。子ども社会専攻では、子ども・若者やその成長・発達、直面せざるを得ない困難などについて「社会」という視点から多面的に理解していきます。ただ理解するだけではなく、子どもや若者の生きる現場を訪れ、関わりを持ち、共に社会を構想する機会も持つことができます。また、本専攻では小学校教員養成課程を設置しており、「小学校教諭一種免許状」を取得することもできます。「少人数での学び」「免許取得に向けたサポートルームの設置と手厚い支援」「経験・知識の豊かな教員による質の高い授業」によって、子ども・若者に関する高い専門性を身につけた「子ども・若者のスペシャリスト」の育成をめざします。

専門性を高める多彩な科目

専門導入科目
  • 子どもと社会
  • 子どもと教育の歴史
  • 現代学校教育論
  • 現代教職概論
専門展開科目
  • 道徳教育論
  • 学校カウンセリング論
  • 子ども・若者と社会病理
  • 国際教育援助論
  • 比較市民教育論
  • 子どもと遊び
  • いのちの教育
  • 自我論
  • グローバル教育論
  • 子どもとICT
  • 現代若者論
  • 児童・発達心理学
  • 生涯学習論
  • 学校文化・学校空間論

など

※上記の科目は抜粋です。

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卒業論文テーマ(過年度例)

  • これからの教員に求められる資質・能力
  • ICT教育の成果と課題
  • 学力格差解消に向けて
  • 授業における導入の工夫―認知的葛藤に着目して―
  • 日本における子どもの貧困と今後の対策
  • 外国人児童教育の現状と展望

ゼミ紹介

子ども京都学の試み―地域、学校、京都―

子ども社会専攻
奥田 咲来さん

このゼミには、様々な興味を持った仲間が集まっています。私は小学校教諭の免許取得を目指す中で疑問に思った「誰一人取り残さない授業づくり」をテーマに設定し、研究を進めています。ゼミの時間では、それぞれの研究テーマについて紹介し合い議論を深めます。別の専攻に所属している仲間とも交流出来ることは、産業社会学部ゼミの大きな魅力だと感じています。また、京都で開催されるお祭りを見学したり、お寺を巡ったりすることもあります。京都出身の私も、日々新たな京都の魅力に気付いています。ゼミは、多様な考えに触れることが出来るとともに、自分の興味を広げることが出来る大切なコミュニティです。

中西 仁 教授

学校や地域が子どもの育ちにどのように影響するのか、そして子どもの育ちについて学校や地域の望ましい関わりとは何かについて、それぞれのテーマを持って調べていきます。普段のゼミの活動は発表と討論が中心ですが、各自のテーマを深めるためには実際の子どもの姿に接することが大切です。そこで、子どものための伝統行事「地蔵盆」や地域のお祭りを手伝ったり、特色的なカリキュラムで教育を行っている学校を見学しています。時には、世界遺産のお寺や神社を巡ったり、祇園祭や葵祭などを見学したり、京都を満喫する時間も。京都で、子ども・学校と地域の関わりについて考えてみませんか。

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