メディア社会専攻

メディア社会専攻

メディアの役割や使命を学び、社会とのより良い関係を創出する。

「私たちとメディアの関わり」をいろいろな角度から捉え返す―それが、メディア社会専攻での学びの目的です。メディアの現場で必要とされる知識や技能を修得するだけではなく、現代社会とメディアの関わりを問い直し、あるべき「メディア社会」をいかに考えていくか―こうしたことに重点を置いて学んでいきます。そのために、3つの領域を用意しています。「送り手」と「受け手」の両面からジャーナリズムやソーシャルメディアを捉え、メディアと人との関わりを考える「市民メディア」領域。テレビ、新聞、雑誌、広告などメディアの「発信媒体」についての理解を深め、それらと社会、政治、歴史などとの関係を探る「メディア社会」領域。そして、映画、マンガ、観光、スポーツなど、さまざまな文化、ポピュラー・カルチャーとの関わりからメディアの役割を考える「メディア文化」領域です。現代のメディアの役割と使命をともに考えましょう。

専門性を高める多彩な科目

専門導入科目
  • 現代とメディア
  • 現代メディア史
  • メディア社会論
  • メディア文化論
専門展開科目
  • ジャーナリズム論
  • 活字メディア論
  • 音声メディア論
  • マンガ文化論
  • グローバルメディア論
  • メディアリテラシー論
  • ニュース論
  • 映画と社会
  • パブリックアクセス論
  • 子どもとメディア
  • コミュニケーション政策論
  • コミュニティメディア論
  • 広告論
  • 観光文化論
  • 表象文化論

など

※上記の科目は抜粋です。

オンラインシラバスへ

卒業論文テーマ(過年度例)

  • フェイクニュースはなぜなくならないか
  • 京都アニメーションの消費者像分析
  • ハリウッド恋愛映画のヒロインの「靴」に見る記号論的分析
  • スマートフォン社会におけるネットいじめの危険性と対策とは
  • 新聞におけるアスリートのジェンダー格差
  • BTSの世界進出からみる日韓ポップスとオリエンタリズム

ゼミ紹介

<メディア>と<文化>の交差点を探る

メディア社会専攻
楠木 朝陽さん

私はゼミで、男性キャストのみで上演されることが多い女性向けの「2.5次元舞台」に女性キャストが登場するとなぜ「炎上」するのか、宝塚歌劇団と比較しながらファン心理の考察を行っています。先行研究がほぼない分野ですが、自分で集めた雑誌のインタビュー記事やSNSの投稿を資料として用いながら、従来の研究との接続を目指しています。メディア社会専攻の授業では基本的なメディアの読み解き方や研究手法を学び、ゼミではそれを自分の関心と結びつけて独自の研究へ発展させることができます。どんな物事も研究対象にできてしまう懐の深さに、メディアや文化を研究する魅力があると私は考えています。

瓜生 吉則 教授

新聞を読む、テレビを見る、SNSで誰かとつながる…。わたしたちは日々、メディアを通じて情報を得たり、他者と関わっています。ゼミ生は、そのなかで形成される価値観や生活のありようを「文化」としてとらえ、さまざまなアプローチで研究しています。対象は音楽や映画、マンガなどの「コンテンツ(内容)」に限られません。コスプレとその撮影機器に注目して、「写真」というメディアがかたちづくる人間関係を考察する卒論を書いたゼミ生もいます。ゼミとは、自分の好きなこと、面白いと思っていることが現代社会のなかでどう位置づけられるかを考え、発表し、議論する、産業社会学部での学びを紡ぎ上げる場なのです。

ゼミナール一覧へ