産業社会学部での国際的な学び(グローバルスタディプログラム)

産社での国際的な学び
(グローバルスタディプログラム、学部英語副専攻)

グローバルスタディプログラムとは

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産業社会学部グローバルスタディプログラムは、国内外で起きている社会諸問題について国際的な視点から学ぶことを目指す学生の皆さんを対象に、産業社会学部が提示する国際教育履修モデルです。このプログラムでは、多文化共生・異文化理解のための知識と実践力を習得する講義科目とフィールドワーク科目、そして、外国語でのコミュニケーション力を涵養する語学科目といった多様な科目を配置しています。

履修指定科目(国際社会入門・グローバル社会論・展開英語科目群)の履修に加え、履修選択科目として、「教養科目B群」や「異文化理解フィールドワーク」の履修を行います。英語プレゼンテーションの機会も設け、留学やフィールドワークでの学習成果を発表します。グローバルな社会的な課題に焦点をあてて学び、考え、実践することで、将来、世界の様々な場面で活躍できる人材に自分自身を成長させるための学びを始めましょう。

1回生時に国際的な学びの知に触れ、2回生以降、国際的な学びの手段である言語習得や国際的な学びの現場学習を通じて多文化共生・異文化理解を深める。そして、ゼミナールでの報告や卒業論文において、外国語の文献を用いて研究テーマを深めることができるようになることを目指します。


産業社会学部英語副専攻とは

産業社会学部英語副専攻は、英語と学部専門科目との関連性をもたせたカリキュラムに基づき、英語運用能力の向上と学部の専門性を同時に高め、国際的な進路・交流をめざすための授業を行います。また、大学院社会学研究科等への進学を希望するみなさんに高度な英語力を身に付けてもらうため、特にライティング・リーディング・プレゼンテーションに重点をおいた授業も行います。

科目は、「A群:英語の基礎的総合的運用能力を発展させるための科目」、「B群:社会学関連の専門知識に関する講義科目」、および「C群:海外研修科目」から構成されています。これらの科目ではすべて英語で講義を行い、履修生は社会学関連の専門知識を幅広く英語で学び、英語で発信する力をつけることが期待されます。

設置科目

A群:英語の総合的運用能力を発展させるための科目
科目名 回生 単位数
Academic Writing 1 2回生前期 2単位
Academic Reading & Discussion 1 2回生前期 2単位
Academic Presentation 1 2回生前期 2単位
Academic Writing 2 2回生後期 2単位
Academic Reading & Discussion 2 2回生後期 2単位
Academic Presentation 2 2回生後期 2単位
B群:社会学関連の専門知識に関する講義科目
科目名 回生 単位数
Contemporary Topics 3回生以上 2単位
Cultural Studies 3回生以上 2単位
Global Issues 3回生以上 2単位
Issues of Democracy 3回生以上 2単位
Language and Society 3回生以上 2単位
Media & Society 3回生以上 2単位
C群:海外研修科目
科目名 回生 単位数
Study Abroad Program 2回生以上 4単位

科目概要

Academic Writing 1
本科目では、アカデミックエッセイを書くために必要なスキルに焦点を当てます。明確な主題文を含む序論、一貫性のある本論、および結論から構成される基本的な5段落エッセイの書き方を学びます。また、適切なフォーマットに沿った文内引用や参考文献リストを用いながら、外部の情報源からの資料を利用する方法も学びます。
Academic Reading & Discussion 1
本科目では、学術的な資料を批判的に読んで反応する能力を養います。家族、ジェンダー、異文化コミュニケーション、教育、政治、環境等のさまざまなトピックの読解資料を取り上げ、社会学における重要語彙の知識を身につけます。特に、読解資料で提起された問題について議論する能力を養うことに重点を置きます。
Academic Presentation 1
本科目では、英語でフォーマルなプレゼンテーションを行うためのスキルに焦点を当てます。プレゼンテーションの計画の立て方、資料の整理の仕方、ポスターやプレゼンテーションソフト等の視覚教材の効果的な使い方を学びます。小規模の研究プロジェクトを行い、少なくとも1回の個人プレゼンテーションと1回のグループ・プレゼンテーションで成果を報告します。
Academic Writing 2
本科目では、アカデミックライティングとリサーチのスキルをさらに伸ばすため、ライティングのプロセスを学びます。具体的には、プレライティング、引用文献からのパラフレーズや要約、アウトライン、下書き、校正を行います。長いエッセイ(1500〜2000語)1本、または短いエッセイ(750〜1000語)2本のどちらかを執筆します。
Academic Reading & Discussion 2
本科目では、多様なタイプの英文読解資料を批評的に読み、議論する力を養います。授業で使用する文献は、産業社会学部の「専門性」と連携して、さまざまな専門領域に関連したものになります。また、ディスカッションのプロセスについても学びます。
Academic Presentation 2
本科目では、フォーマルなディベート形式を用いて、自分の意見を英語で明確かつ説得力をもたせて述べる能力を養成します。ディベートに必要な語彙力、表現力、スピーチの論理的な構成方法等を習得します。こうしたスキルを活かして、さまざまな社会問題をテーマに取り上げて議論します。
Contemporary Topics
本科目では、現代社会を取り巻く様々な課題やテーマの一つに焦点を当て、その課題について多様な視点から学び、理解を深めます。自分の知識を広げ、自分達を取り巻く課題について批判的に考える力を養いますが、学期を通してその課題に関連した重要な概念や文献を探究するだけでなく、英語での議論や発表も行います。なお、授業で取り扱うテーマは担当者によって異なります。
Cultural Studies
文化とは何か。文化のあり方がその文化に属する主体をいかに構成し、コミュニケーションを規定するのか。この講義では、文化の複雑さを理解し、文化現象やメディア作品を分析する能力を身につけます。絵画、テレビや映画などのマスメディア作品、美術館などの視覚文化を考察するために必要な知識や方法論を学び、文化が表現、実践される政治的文脈を明らかにしていきます。
Global Issues
相互の結びつきが強まる世界では、地球規模で人類に立ちはだかる複雑な課題を理解することが不可欠です。本科目では、気候変動、貧困、グローバルヘルス、人権、国際開発など、今日の地球が直面している重大な問題を探究します。国際比較の視点から、世界情勢を取り巻く時事問題の情報を収集・分析する力を養います。
Issues of Democracy
現代社会を理解するための基本的概念である民主主義について、その定義、確立方法、個人の人権との関係、グローバル時代の民主主義のあり方について学びます。
Language and Society
言語と地理、言語と社会階級、言語と民族、言語と性、言語とメディア、言語と政策、言語と心理学といった広範囲の問題を論じ、言語の本質に迫るとともに、私たちの属する社会と言語の関係を考察します。
Media & Society
2つ、またはいくつかの社会を比較の対象とし、それぞれの社会の制度、システム、構造と同時に社会的規範について比較します。様々なメディア(新聞、雑誌、広告、テレビ番組、映画など)の分析を通して、メディア・リテラシーの力を身につけるとともに、英語圏の国々の社会・文化のあり方を日本と比較しながら考察します。
Study Abroad Program
University of Southern Queensland(オーストラリア・クイーンズランド州)で行う短期集中プログラムです。1年次の必修英語科目で培った総合的英語運用能力を基礎として、専門領域で役立つ学術的な英語能力を向上させるとともに、講義・リサーチプロジェクト・フィールドトリップなどを通して、現地の社会・歴史・文化の理解を深めます。
西平安佳里
voice#1

西平安佳里
(スポーツ社会専攻・2013年度卒業)

英語副専攻を選んだ理由

自分が好きな英語をより高い目標をもって勉強したかったからです。産社の英語の授業は長くても1、2回生の間に終わってしまいますが、私は英語が好きだったのでもっと勉強したいと思いました。そこで、社会学の学びを深めながら英語の能力向上が目指せる英語副専攻があることを知り、私に打ってつけのプログラムだと感じ、受講しました。また自ら希望して受講する学生ばかりが集まるクラスなので、先生が英語で授業をすることはもちろん、クラスメイトとの会話、ディスカッションなどもすべて英語で行うというような、より高いレベルで学習することができることも魅力でした。

英語副専攻を通じて学んだこと

日頃から英語や外国の社会・文化を積極的に学ぶことの大切さです。日本とは異なった社会・文化の学びは驚きの連続で、理解することや、問題の解決策を見つけたり対策を考えたりすることは容易ではありませんでした。また、英語での授業なので授業中に分からないことがたくさん出てくると、そこで躓いてしまう原因にもなります。こうしたことから、初歩的なことかもしれませんが、私は予習や課題は必ず時間をかけて取り組むようにしていました。できるだけ予習の段階で不明な点をピックアップして図書館やインターネットを利用して調べ、自力で解決できないところはクラスメイトや先生に積極的に質問して、事前に不明な点を解消するようにしました。それが学びの理解を深めるポイントになったと思いますし、学ぶプロセスでの忍耐力もついたように思います。

今後の就職先・進路との関連で学んだことをどう活かしていくか

私は国内の某IT企業に内定をいただいています。一見、英語とはかけ離れた業界に見られるかもしれませんが、その企業の社内公用語は英語です。外国籍の社員の方も多数おられます。そのような環境の中で、英語副専攻で培った英語力はもちろん、プレゼンの技術やエッセイを書く力などを十分に発揮していきたいと考えています。また、世界中をマーケットにしている会社なので、日本国内とは違う市場の展開や顧客ニーズに柔軟に対応していかなければなりません。そこで、副専攻で取り組んだ外国社会の在り方などの学びが少しでも役立つのではないかと思います。また入社してから学ぶこともたくさんあると思うので、課題に追われていたときの気持ちを思い出して、情報を収集しどんどん自分の力にかえていけるように頑張っていきたいです。



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