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インタビュー

文理総合の学びと行動力が将来の幅を広げる

 

小沢拓己

さん(2003年 理工学部卒業)
株式会社 電通
理工学部在学中は日本人学生と留学生の交流をサポートする
学生ボランティア団体TISA(Tutors for International Students Assembly)、
UBCジョイントプログラムなど数多くの活動を経験。
卒業後は株式会社電通に勤務。社会人生活5年目を向かえ、充実の日々。

世の中のダイナミズムを体感

最初に、現在のお仕事について教えてください。

 現在は大手金融機関の専属担当営業です。担当クライアントのコミュニケーション領域においてコンサルティング、具体的には予算作成や中長期的なコミュニケーションコンセプト策定といった戦略に関わる部分から、各種キャンペーンのプランニング、そして実際にCM制作など、幅広い業務に関わっています。また、クライアントが大きなイベントを開催したいという場合には、そのイベントの企画立案からマニュアル策定、運営までも行います。いわば「何でも屋」というような表現も出来ますが、重要な判断を求められる機会がとても多く、刺激的な毎日ですね。一貫して言えるのは、クライアントとのコミュニケーションを深め、メディアの可能性を提示していくことがすべての業務の根底に流れているということです。

お仕事の中でどのようなことにやりがいを感じますか。

 自分の関わったクライアントのコミュニケーション活動が多くの人々に認知され、世の中が動くというダイナミズムを感じた時は嬉しいですね。また自分のアイデアでクライアントの真剣な思いを具現化できた時にはやりがいを感じます。

なぜ、この業界を選ばれたのですか。きっかけとなった経験について教えて下さい。

 私は学生時代に立命館大学のUBCジョイント・プログラムでカナダへ留学しました。
 その時、現地で様々な人と話をしてみると、日本の文化、日本人に対するイメージが海外ではまだまだ知られていないと実感しました。ところがカナダ国内では、日本の電器製品などが多くの人々に使われ、多くの企業の広告が街に溢れていました。日本製品が彼らの日常生活に根付いていることを知り、嬉しくなりました。この体験から将来、日本の商品やサービスを世界中の人々に広める仕事がしたいと考えたことが、電通に勤めるきっかけになったと思います。

積極的な行動が生む刺激的な出会い

充実の日々を送られている小沢さんですが、ところで、大学時代で印象に残っている出会い・体験は何ですか。

 2点あります。一つ目はカナダへの留学です。留学中には多くの仲間ができました。その中でも立命館・UBCハウスで私たちの生活を支援する「アドバイザー」の役割を担っていたライアン君には大きな影響を受けました。彼は私と同い年だったのですが、アドバイザーの仕事をする傍らで2社の会社経営にも携わっていました。アグレッシブに行動をする彼を見て「自分と人生の切り拓き方が全然違う」と驚き、発奮材料になりました。彼との忘れられない出会いが、その後の人生のターニングポイントになったように思います。

 二つ目はゼミでの体験です。留学後、TISAの先輩が薦めてくれた佐藤典司ゼミに所属しました。この頃は広告業界に特に強い思い入れはなく、営業兼務の技術者である「セールスエンジニア」として海外を飛びまわることを将来の進路として考えていました。しかしゼミで「デザイン・情報の価値をどうマネジメントするか」という大きな領域を学んだこと、そして具体的に「立命館ブランドの構築」や「木屋町の活性化」などをテーマにしたプロジェクトを進行させていく過程で、マーケティングなどの分野に興味を持つようになりました。調査や企画会議を経て自分の方向性が固まり、その結果、いまの進路分野を目指すようになりました。ともに研究したゼミ生も、さまざまな希望進路を目指しており、多種多様な考え方のなかで学びあうことも経験しました。私は理工学部に所属していながら文理融合インスティテュートの学生だったので、文系、理系両方の講義を受講でき、常に視野を広げていたことも進路選択の幅を拡げてくれた大きな一因だと思っています。現在も複眼的な思考・発想が業務にも活用できていますね。

では、最後に在校生へのメッセージをお願いします。

 まずは行動してみること。これに尽きると思います。それには「考えてから動く」方法と「動きながら考える」という2つの方法があります。頭の中で考えているだけでは、物事は進展しません。在学中に必ずしも留学や起業など、特に目立つことをしなければいけないというわけではありません。まずは日常生活から、たとえばアルバイトやサークルなど、自分の興味のあることにアンテナを張り、行動をしてみて下さい。その過程でいろいろな発見や出会いがあると思うのです。私自身も在学中に目標を掲げて頑張っていると多く人たちがアドバイスやヒントをくれました。そうした人たちとの出会いから次のチャンスが生まれてくると思いますし、本当に自分のことを必要としてくれている人とも出会えます。やりたいと思っていたことを積み残したまま卒業することのないように日々の生活を過ごしてほしいですね。

 私が好きな言葉に、高杉晋作の「おもしろきこともなき世をおもしろく」というものがあります。人生を楽しめるかどうかは、積極的に行動する自分次第だと思います。学生時代の挑戦が、将来の自分をつくります。この立命館で、自分の人生を切り拓く大きなステップを踏み出してください。

取材・文大館 司(政策科学部4回生)
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